これまで数々のドラマでさまざまな役柄を演じてきた俳優の木村拓哉。4月期の連続ドラマ『Believe-君にかける橋-』(テレビ朝日系)では、大手ゼネコン「帝和建設」の〝建設物オタク〟である土木設計部の部長・狩山陸役を演じる。
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木村演じる狩山は、数年前から計画が始まった「龍神大橋」の建設に主任建築士として従事するという人物。7日にテレビ朝日の公式YouTubeチャンネルで公開されたティザー動画では、木村のバックショットとともに、「修正できない設計図はない。きっと辿り着く」という台詞が流れ、なにやら波乱の展開を想像させる。
ところが、ドラマの詳細が明かされるやSNS上で《全然リサーチしてないことがバレたね》といった声が続出。一体どういうことか。
「テレ朝が発表したドラマの概要には、木村演じる狩山の肩書きが『建築士』となっていました。ところが、橋やダムなど設計するのは建築士ではなく、極めて専門性の高い『技術士』が中心であることから、ツッコミが殺到したのです。脚本を担当するのは『ギフト』『GOOD LUCK!!』『エンジン』など、木村の主演作品をヒットさせてきた井上由美子氏。専門外とはいえあまりにもリサーチ不足のやっつけ仕事だとして、早くも《中身が薄そう》とやゆされる始末です」(ドラマライター)
キムタクはやっぱりカッコよくないと…?
テレビ朝日はツッコミが続出したためか、その後、狩山の肩書きを「建築士」から「設計者」にこっそりと変更。理由を問う一部メディアに対して「番組制作の過程は従来お答えしていません」と回答したという。
誤りを素直に認めるならばまだしも、完全スルーではもはや恥の上塗りでしかないだろう。
さらにドラマ通が〝見どころ〟としてあげているのは、木村のスタイルだ。
土木の現場では、一日中検査や立ち会いをすることから安全帯やフルハーネスなどの装備は必須。ヘルメットを脱いだら髪の毛が汗でぐっしょりしていることなど日常茶飯事といっていいだろう。
しかし、相手はさまざまな職種をカッコ良く演じてきた木村だ。
特に「1級建築士」の肩書きで登場する予定だったのなら、作業着に泥や土などもっての外という可能性も高い。
リアルな現場とあまりにもかけ離れていれば、視聴者をさらにげんなりさせるだろう。
13日には、木村がシェフ役を務めたドラマ『グランメゾン東京』(TBS系)の新作SPが今冬に放送されることが発表された。
木村のカッコよさを見せるためには、またもや「コック帽」を被ることはないだろうが、リアリティーに欠けるドラマをどれだけの視聴者が歓迎するか。
いや、そもそも木村の主役に辟易している視聴者の方が多いのかもしれない。
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