性加害問題が宗教に飛び火し、今度は伝統仏教の天台宗が大揺れに揺れている。
四国にある天台宗の寺院で、14年間にわたって住職から性暴力を受けたと被害を公表した50代の尼僧・叡敦(えいちょう)さんが、3月4日に滋賀県大津市で会見を開き、同宗派の聞き取り調査を受けたことを明らかにした。
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社会部記者が言う。
「叡敦さんは2009年から昨年まで、四国にある天台宗の寺の住職(60代)から性行為を強いられたほか、日常的に性暴力を受けていたと訴えている。そもそも彼女が同住職と出会ったのは09年に他界した母親の供養を依頼した親戚の大僧正(80代)から紹介されたため。それ以降、住職はたびたび叡敦さんを寺に呼び出し、性行為を強要していたそうなのです」
「坊主に逆らうと地獄に落ちるぞ」
その際に叡敦さんが抵抗すると、住職は「坊主に逆らうと地獄に落ちるぞ。(自分の言葉は)観音様の言葉と思え」などと脅迫。さらにその後は、住職から髪を剃られ、手伝いをする尼僧として寺に住み込むことを強要されたというのである。
「また、叡敦さんが被害を公表した今年1月に提出した証拠の中には、『エッチで悩んでいる人がいれば、代わりにお前がエッチしてやらんといかん』と脅迫する住職の声も記録されていた。叡敦さんは大僧正にも性加害の実態を何度も相談したが、まったく取り合ってくれなかったため、信仰心を利用して洗脳し、長期間にわたって心理的監禁状態に置いたと、天台宗に2人の僧籍剥奪を求めているのです」(事情通)
叡敦さんは会見で「寺から信者さんが離れていかないように、加害者の言うことを聞かなければならない私自身がありました」「天台宗様に望んでいることは2人の引責処分だけです」などと語ったが、同宗派がどんな判断を下すかが注目されている。
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