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日大「志願者数」激減で経営危機!不祥事続きでいよいよ末期状態か

日本大学お茶の水校舎
日本大学お茶の水校舎 (C)週刊実話Web

日本最大の学生数(約7万4000人)を誇る「日本大学」の志願者数が激減、凋落の兆しを見せている。

日大の志願者数は毎年11万人前後で推移してきたが、2018年にアメリカンフットボール部(23年廃部)の「悪質タックル問題」が批判を浴びた頃から、おおむね減少に転じ始めた。


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「21年10月には理事による付属病院をめぐる背任事件、同年11月には当時、理事長だった田中英壽氏(今年1月死去)が脱税容疑で逮捕された。学内のズサンなガバナンス体制が連日報じられ、22年は志願者数が約9万人。作家の林真理子氏が理事長に就任したからか、昨年は最終数で9万8057人とアップしました」(教育ジャーナリスト)

大学通信の調べによると、昨年の私立大学の志願者数1位は近畿大学で約15万人、2位千葉工業大学約14万5000人。日大は明治大学、法政大学に続いて5位にランクされている。

一方、今年の志願者数は、昨年のアメフト部の薬物事件で再度、経営陣のガバナンス体制が批判された影響もあり、7万5131人(2月25日時点)と2万人以上の大幅減を記録した。

「各学部を前年比で見ると、林理事長の出身学部の芸術学部や医学部、理系学部は増えているが、文系学部は軒並み2~3割減といったところです」(全国紙記者)

「受験料」収入が大幅減

日大は1学科の受験料が「一般選抜個別方式」で3万5000円(医学部や歯学部を除く)。複数学科を受験した場合の割引制度もあるが、同受験料は大学運営を支える重要な収入源になっていたのだ。

「東京の名門私立大学は、30億から40億円クラスの受験料収入が多いが、不祥事発覚前の日大は倍近い受験料収入があった計算です。しかし、今年は志願者数が激減。しかも、20年度は90億円だった日本私立学校振興・共済事業団からの助成金がガバナンス不全を理由に3年連続不交付で今年も絶望的です。昨年11月、当時の副学長が林理事長をパワハラで提訴するなど理事会も一枚岩ではなく、このままの状況が続けば、経営危機に追い込まれますよ」(前出・教育ジャーナリスト)

マンモス大学〝絶滅〟か。

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