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JRA重賞『阪神大賞典』(GⅡ)美人競馬研究家・山崎エリカの「負けない馬券」

山崎エリカ
山崎エリカ(C)週刊実話Web 

今週は『阪神大賞典』を取り上げます。

《馬場傾向》
今年は通常通りのAコース使用8日目で行われる。この時期は良馬場発表でも雨の影響で時計が掛かっていることが多いが、下地は高速で内からでも粘れる。

《ペース傾向》
2021年まで阪神芝3000メートル戦は阪神大賞典の一鞍しかなく、鞍上自身がペース配分を誤り、前崩れの展開が多発していた。しかし、21年度の2月に3勝クラスの芝3200メートル戦、松籟S(現在は3000メートル)が行われて以降はペースが落ち着き、スロー化している。

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《脚質傾向》
過去10年で差し、追込馬が6勝。先行策で優勝したのは14年のゴールドシップ、21年のディープボンド、23年のジャスティンパレスの3頭。この3頭はすべてGⅠで連対実績があるように、長距離戦は強くなければ先行して押し切るのは簡単ではない。しかし、最近は前からでも押し切りやすくなっている。

得意の芝長距離戦でディープボンドの復活に期待!

★ディープボンド
天皇賞・春で3年連続2着。阪神大賞典でも21、22年と連覇している。特に21年の阪神大賞典は重馬場で2、3着に後方1、2番手でレースを進めていたユーキャンスマイル、ナムラドノヴァンが台頭する追込有利のレースとなったが、好スタートを切って控えて好位の外を追走し、2周目の4角3番手から直線序盤で早々と先頭に立って5馬身差で圧勝したように、コテコテのステイヤーである。本馬は昨秋の京都大賞典でも休養明けでいきなり3着と、大きな衰えを感じさせない。前走の有馬記念はブリンカーが裏目となったようで、スタミナを活かすレースができなかった。得意の芝長距離戦で復活に期待。

★ゴールデンスナップ
昨夏の札幌芝長距離の舞台で本格化。前々走の2勝クラス琵琶湖特別では、時計の掛かる馬場でケイアイサンデラが大逃げを打って隊列縦長の超絶ハイペースとなったが、本馬はゲート出たなりで先頭から大きく離れた5番手を追走。4角の時点でも先頭との差は10馬身以上あったが、しぶとく伸び続けてゴール寸前で差し切ってアタマ差で勝利した。このレースでは3着馬に3馬身半差をつけており、オープンでも通用可能な指数を記録。前走の八坂特別では本馬にとってやや距離が短い芝2200メートル戦でも2着したように力をつけている。キャリアはまだ浅く、上昇が見込める。

★ディアスティマ
21年の松籟Sを3馬身差で圧勝、同年の札幌日経オープンも勝利と芝長距離の舞台で1~2番手でレースができる強い馬。昨年も極悪馬場の日経賞で逃げるタイトルホルダーに食らいついて3着、同型馬不在の目黒記念ではマイペースの逃げでアタマ差2着に好走している。前走の日経新春杯は、まずまずのスタートから気合をつけてハナを主張したが、同型馬に競り掛けられ、完全なオーバーペースとなってしまった。マイペースで逃げられれば、上位争いが期待できる。

山崎エリカ
新潟県出身。類いまれな勝負強さで「負けない女」の異名をとる女性競馬研究家。独自に開発した「PP指数」を基にした予想をnetkeiba.comの『ウマい馬券』で掲載。おもな著書に『全106コース対応 山崎エリカの逃げ馬必勝ナビゲーション』(ガイドワークス)。公式X(旧ツイッター)=@_yamazaki_erika.

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