ダウンタウン (C)週刊実話Web
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混迷を極める『笑ってはいけない』後継問題 ウンナンの大みそか特番は見送りに

日本テレビの上層部が頭を抱えている。大みそかの名物特番として2006年から20年まで放送してきた『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!絶対に笑ってはいけない』シリーズの後継番組をめぐり、波乱含みの展開になっているからだ。


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「端的に言えば東西のお笑い対決といっても過言ではない。西は吉本興業。東はウッチャンナンチャンを筆頭とするマセキ芸能社やワタナベエンターテインメント、人力舎、太田プロといった連合軍です。吉本興業は、この大みそか枠に既得権を主張しているんです」(芸能プロ関係者)


本来なら企画ありきのテレビ番組なのだが、『ガキ使SP』に関しては日テレサイドにも止むに止まれぬ事情あるという。

千鳥・大悟がポスト松本人志に

「グループ会社Huluのネット配信などが、収益コンテンツとして重要視されています。また、バップではDVDが相変わらず売れており、貴重な収入源で年間5億円は下らないんです。この許認可を握るのが吉本興業。それだけに日テレサイドも強く出られないんです」(テレビ局関係者)

そうした中、吉本興業が打ち出してきたのが千鳥を中心にした年末特番だ。


「大悟が座長となって、笑いありきの無理難題を芸人に吹っ掛ける企画です。昔話で例えると、かぐや姫が求婚された際に無理難題を吹っ掛けるような構図。そこに、笑いのスパイスを入れていくわけです。つまらない回答は、OAされない厳しいハードルが設定されているそうです」(前出・芸能プロ関係者)


日テレは24年の大みそか特番に、制作予算3億円を計上済みだという。


「ウンナンをメインにしようとする圧力もあったが、『ガキ使』コンテンツを人質にされるとやはりつらい。日テレサイドは泣く泣く千鳥を中心とした番組企画を映像化すべく、動き出したそうです」(同)


その背景に見えてきたのが、吉本興業の世代交代だ。


「すでに、ダウンタウン・松本人志の後継者は千鳥の大悟だという話がお笑い界に流布している。大みそかの特番に持ってくれば、かなりの効果が見込めるでしょう」(放送作家)


復活という道筋はないのだろうか…。