AKB48ファンの息子のために、80歳の母親がパートを掛け持ち――。〝推し活〟が注目を集める昨今の闇が垣間見えるシーンがテレビで放送された。
3月4日の『月曜から夜ふかし』(日本テレビ系)が「街行く人のオタ活・推し活調査」をテーマにした街頭インタビューを放送。サバゲーや地下アイドル、VTuberなどにハマるオタクたちに話を聞いていった。
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その中で注目を集めたのが、息子の推し活を手伝っているという80歳の女性。46歳の息子が20年ほどAKB48ファンらしく、「わたし手伝ってあげてんの」「お金いるじゃないAKBに」「いい年したおじさんがさ、AKBに全部つぎ込んでるんだからさ」「その分、わたしが80歳で2個パート掛け持ち」と話していた。
このインタビューが放送されると、《80歳でパート2個かけもちは現代社会の闇》《ワイプのマツコと村上もドン引きしてるじゃん》《息子、親孝行してやれよ》など、同情の声が聞かれる。
65~69歳の2人に1人が働いている現代ニッポン
「2023年11月に株式会社矢野経済研究所が、オタクに関するアンケート調査の結果を発表。アイドルオタクは『推定人数』429万人、『1人当たり年間消費金額』8万1085円、『1週間の平均オタ活時間』10.8時間だと判明しています。アニメオタク、漫画オタクよりも『人数』は少なかったものの、『消費金額』『オタ活時間』は大きく上回り、30分野の中で全項目トップクラスでした」(政治部記者)
推しにお金をつぎ込むことは悪いことではないが、一方で高齢者の労働問題は深刻化しているのが現状だ。
「2023年9月に総務省統計局が発表した調査によると、高齢就業者は2004年以降、19年連続で増加。2022年の高齢就業者数は過去最多の912万人だったといいます。就業率は65~69歳が50.8%、70~74歳が33.5%で、いずれも過去最高。75歳以上は11%でした。高齢者の就業率は、10年前の2012年と比べると5.7ポイント増加。アメリカ、カナダ、イギリス、イタリア、フランスは2ポイント増程度で、日本の高齢者の就業率は高い水準にあることが分かります」(同・記者)
2020年、推しとファンの関係、現代の生きにくさを綴った小説『推し、燃ゆ』が芥川賞を受賞。2021年ごろから〝オタ活〟や〝推し活〟が一般的にも使用されるようになり、推しブームが到来した。しかし、立ちんぼで推し活の資金を稼ぐ女性も多く、その背景は複雑化しているといえる。
お金を使う本人たちが納得しているのならばよいが、後悔だけはしてほしくないものだ。
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