阪神甲子園球場 (C)週刊実話Web 
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岡田阪神“アレンパ”に向けて秘策 「令和版JFK」誕生への基礎工事を開始

阪神・岡田彰布監督の感性は独特だ。


二軍降格後の湯浅京己がマウンドに上がったのは、3月2日の教育リーグ、対広島戦。1回無安打無失点、2奪三振。しかし、相手は二軍だ。湯浅は、むしろ不服そうな顔つきでベンチへと戻って行った。


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「これから徐々に調子を上げていければ」(スポーツ紙記者)


今季の守護神は、湯浅ではないようだ。去る2月28日、岡田監督がこんなことを話していた。


「オープン戦は最初寒いんよ。だから甲子園では決められんよな。ドームになると順番通りいける。ドームやったら一緒やん、寒ないし。そのへんで形は作れるよな」


オープン戦の日程を指しての「クローザー選出」発言だった。


オープン戦の日程表を見れば分かるが、阪神は3月10日の甲子園での巨人戦を終えた後、ビジターでの10試合が組まれている。


15日からの中日戦から最終24日までの8試合は、すべてドーム球場で行われ、そこで新クローザーが選出される。

令和版JFK誕生への基礎工事

「この時期、甲子園に限らず、屋外球場での夕方は気温がガクンと下がります。特に投手たちは、寒い中では本領を発揮しづらいので、そのへんのことも含めて新クローザー選出の話をしていました」(同・記者)

目下、最有力候補とされているのが、新加入のハビー・ゲラだ。


内野手から投手に転向した異色の経歴も注目だが、阪神首脳陣は短時間で肩が作れる点も評価していた。


「雨天中止のないドーム球場でゲラを連投させてみて、問題がなければ決まりでしょう。でも、昨季のセーブ王の岩崎優、育成の川原陸、岡留英貴もテストします。岩崎以外の2人は、中継ぎとして一軍で通用するかが問われますが」(球界関係者)


岡田監督といえば、前政権で構築した勝利の方程式「JFK」が有名だ。令和版の誕生も期待されたが、昨季は好不調を見極めて複数の投手を投入してきた。


「複数制は変わりませんが、今季はもう少しパターン化させたいみたい。ゲラ、岩崎のダブル守護神になるかもしれません」(同・関係者)


雨天中止のないドームで連投テストをするのは理に適っているが、不合格者が出たら、その影響は5日後の開幕戦に出る。


こうしたリスクも岡田流。令和版JFKの〝基礎工事〟が始まろうとしている。