阪神甲子園球場 (C)週刊実話Web
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高野連がついに門戸を開放!「夏の甲子園」に女性審判が登場か

今年の「夏の甲子園大会」は、ウーマンパワーが炸裂しそうだ。


日本高野連が2月22日に理事会を開き、4月13、14日の両日に開催を予定している「全国審判講習会」への参加案内を、女性審判員に送ると発表した。


講習会に女性審判員が参加するのは初の試み。高野連の担当者は「野球界で女性審判の活躍の場を広げていきたい」と説明した。


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2023年に都道府県高野連に登録している女性審判員は21人。うち、これまで公式戦で審判経験があるのは8人(北海道、岩手、栃木、埼玉、東京、神奈川2、佐賀)だという。


「女性にも講習会を案内した目的は、人員の確保です。高校野球の審判員はほぼボランティアで、夏の大会を例に取ると、各都道府県の予選大会の約1カ月間と甲子園大会での約3週間を、それぞれお手伝いしてもらっている。とはいえ、長期間仕事を休んだり、離れたりすることも難しいご時世です。そこで21人も女性の登録審判員がいるのなら、声を掛けてみようと思い至ったわけです」(関係者)

大リーグオープン戦には17年ぶりの女性審判

同関係者によれば、これまで「全国審判講習会」に招かれるのは、長く地方大会でジャッジを積み重ねてきた実績のある男性審判員に限られていたという。

だが昨今の時代の流れを反映してか、今回女性の講習会への参加が認められたことから、早ければ今夏の都道府県大会の決勝戦などの大舞台で、女性審判員がジャッジを下す可能性も高まっているのである。


「女性マネジャーのベンチ入りやノッカーの容認、昨春のセンバツ大会ではキャンペーンガールに起用された女子高生タレントも、スカートではなくパンツルックの制服姿でした。ようやくと言ってはなんですが、高校野球と女性、女子マネジャーとの関わり方も変わってきた。高野連も時流に合わせ、柔軟に対応し始めています」(スポーツライター・飯山満氏)


日本時間2月25日には、MLBで女性が17年ぶりにOP戦の審判を務めたばかり。日本にもこの流れが波及するといいのだが…。