小松みゆき (C)週刊実話Web 
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『美女ざんまい』女優・タレント/小松みゆきインタビュー~49歳で初産を経験した元グラビアクイーン~

伝説のグラビアアイドルと言われ、なぜか「ファイナルヌード」を2回も出している小松みゆき。2021年には7年間に及ぶ不妊治療の末、49歳で女児を授かったことが話題になった。


芸能界の高齢出産ランキングでもベスト3に入る〝快挙〟だったわけだが、育児真っ最中の彼女に話を聞いたところ、意外な近況も判明した…。


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――不妊治療は大変だったそうですが、無事のご出産おめでとうございます。


小松 ありがとうございます。38歳で結婚して、舞台版の『大奥』など仕事のスケジュールが詰まっていたため、不妊治療を始められたのは舞台が終わった42歳からだったんです。人工授精や顕微授精などいろいろな方法を試しましたが、保険適用外だったので毎年新車が買えるほど費用がかかりました。夫の理解と協力がなければとても続けられませんでしたね。出産したのは49歳8カ月でした。


――ご主人は8歳年下だから、40歳は過ぎていたわけですね。


小松 はい。女性の場合は35歳を過ぎると、昔でいうマル高がつきます。脅すわけではなく、あれって女性だけではないんですよ。「俺は大丈夫。若い嫁さんをもらうから」と言う人もいますけど男性の場合も精子の質が35~40歳を過ぎるとガクッと落ちると言われています。つまり、男性にもマル高があるということを理解してもらいたいですね。


取材会場である喫茶店に現れた小松は、開口一番「喫茶店なんて久しぶりで嬉しい。子供が小さいと落ち着いて入れないので」と笑った。


すっかり母の顔だが、癒やしの笑顔とスタイルの良さは往時のままだ。


――小松さんの昔のインタビュー記事を見ると「付き合うなら結婚が前提でないとダメ。年上が条件です」と話してました。それが8つも下とは。どういう出会いだったんですか?


小松 最初の出会いは私が25歳くらいで彼は高校生でした。よく行くお店で顔見知りになったのですが、向こうは茶髪のロン毛で腰パン。恋愛に発展する可能性は感じませんでした。ところが彼が大学生になって久しぶりに会うと、就活のためか黒髪で清潔感のある大人の男性になっていたんです。そこで洋服など、趣味の会話が一致して男性としても意識するようになったんだと思います。


――ご主人はグラビア時代の、完脱ぎした小松さんを知っていたんですか?


小松 それがまったく。その頃は彼は小学生でしたし、そもそも芸能界自体にあんまり興味がなくて。かつて怪獣映画に出ていたと言うと興味は示すのですが、テレビなどで放送を見た後でも「出てたね」と言う程度です。友だちの女優さんなどを自宅に招いても、「見たことある気がするけど、誰?」みたいな。それはそれで気が楽というか、干渉されなくていいですよ。


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小松 そうです。初めてのグラビアはデビュー直後に週刊プレイボーイで水着を撮っていただいたんです。それを見た出版社からオファーがあって、完脱ぎ写真集を出しました。


――普通は水着→手ブラ→半脱ぎ…みたいに段階を踏むものですが?


小松 うーん、時代もあったんだと思います。当時の私は女優になりたくてオーディションを受けていたのですが、映画とかで完脱ぎになり、そこから女優になる人が結構いたんです。だから、そういう流れでオファーが来たんだと考えていました。今思えば、ネジが1本抜けていたのかもと思いますが、出し惜しみみたいな計算なんてできなかったんですよね。ただ、その撮影に関わるエピソードが過酷で、今でも印象深いです。撮影地はフランスのパリでした。


――脱ぐのが急に恥ずかしくなったとか?


小松 いえ、全財産を盗まれちゃったんです。


――それは大変。でもマネジャーさんがいたでしょ!?


小松 予算のこともあったのか、私1人で行かされたんです。最初はジャマイカでカレンダーの撮影があり、そこからニューヨークへ移動。1泊してパリに行く予定が、そこのホテルで盗まれてしまい、手持ちはポケットに入っていた40ドルだけでした。空港までのタクシー代は50ドルかかると言われましたが、運転手さんに事情を話したら40ドルで行ってくれたんです。1回の機内食以外は飲まず食わずでようやくパリに到着し、迎えにきてくれたカメラマンさんを見たときは泣いちゃいました。


――そんな思い出のある写真集でしたか。今でもちょくちょく「懐かしの完脱ぎ」として再録されていますが、これからは心して見るようにします(笑)。でも、そういうブームってご自身はどうなんですか?


小松 ネガティブな思いはまったくありません。30年くらいも前に撮った写真なのに、未だに記憶に残っていてもらえるのが嬉しいですし、掲載していただけることは本当にありがたいと思っています。


――ところで、10代でグラビアクイーンと呼ばれ、人気も絶頂のときに「ファイナルヌード」を宣言しましたよね。唐突で驚きました。


小松 実はあれ、事務所が勝手にやったことなんです。ひどい事務所で、お給料も3万円くらいしかもらってなかったし、トンズラするための準備だったんじゃないかって思っています。


――その後はイエローキャブに所属することになる。


小松 1年間の契約でしたが、お世話になりました。寮に入れていただき、送り迎えもすべてマネジャーがついていたので、恋愛はできませんでしたけど(笑)。その最後にも「ファイナルヌード」をやっているので、3年の間に2回も…ということになってしまいました。


――とはいえ、モテたんじゃないですか?


小松 いえいえ。偉い方が来る飲み会にも誘われましたが、「隙がないね」とよく言われてました。酔いに任せてしなだれかかったり、ボディータッチが多くなる人がいますけど、私はそういうのは失礼だと思っていたので、飲んでも酔わないようにしていたんです。今思えば、つまんない女だったろうなと(笑)。


――最後に、近況を教えてください。インスタグラムでは猫との写真を頻繁にあげてますね。


小松 最近、家を建てて引っ越しをしたんです。前の家では10匹飼っていたのですが、地域猫のお世話もしていて、放ってはおけないので一緒に越してきました。現在は18匹いて、猫専用のお部屋もあるんですよ。
小松みゆき◆こまつみゆき 1971年6月5日生まれ。福島県いわき市出身。旧芸名は小松美幸。グラビアクイーンとして君臨し、「ファイナルヌード」以降はTVドラマやVシネマ、映画を中心に女優活動に専念。 インスタグラム @miyuki.komatsu.no.5