(画像)Tero Vesalainen/Shutterstock
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株価4万円超えの裏で急増する「非対面型投資詐欺」に御用心

インターネット上の交流サイト(SNS)を悪用した『国際ロマンス詐欺』と『非対面型投資詐欺』被害が全国的に広がっている。


「これまでの国際ロマンス詐欺は、相手に恋愛感情を持たせて『一緒に暮らしたい』と甘い言葉で金銭を騙し取るだけだったんですが、最近は投資話を持ち掛けたり、『一諸に事業をやらないか?』と誘う二段構えの手口が急増しているんです」(詐欺事件に詳しいライター)


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福井県内では、国際ロマンス詐欺と非対面型投資詐欺を合わせた昨年の被害件数は計146件、被害額は推定約12億4200万円にも上った。


奈良県でも国際ロマンス詐欺と投資詐欺事件が多発している。奈良県警が発表した昨年の2つの詐欺の被害認知件数は、前年(18件)の約4倍に当たる計81件、被害額は13億円を超えた。


「奈良県警によると、マッチングアプリなどで知り合った相手が投資を勧め、指定口座に現金を振り込ませる投資詐欺は1年間で56件、被害額は9億3800万円に達した。しかも、相手に会わないまま被害に遭った人が実に9割を占めたのです」(在阪記者)

1件で8000万円以上の被害も

前出の詐欺事件に詳しいライターが続ける。

「長野県では、国際ロマンス詐欺より非対面型投資詐欺の被害が多い。今年1月だけでも前年同月の約3倍の1億4700万円。また、8000万円以上の金融商品詐欺被害も発生しています。金融商品詐欺については、株価の史上最高値更新の背景もあり、投資への機運が高まっていますからね。ついついインターネットやSNSで目にした投資関連の広告にアクセスして被害に遭うケースが増えているんです」


結局、被害者は一様に指定口座に入金後、相手と連絡が取れなくなり、騙されたことに気づくという。


「国際ロマンス詐欺もそうですが、インターネット上の人間関係は安易に信頼しないこと。知らない人からのメッセージは届かない設定にするのが賢明です。もし、不審に感じたら家族や警察に相談することです」(警察関係者)


相手が見えない〝うまい話〟に乗ってはいけない。