「断水や下水道被害でトイレが思うように使えない能登半島地震の被災住民がいる一方で、黄金のトイレでも作るのか、1カ所2億円のトイレ設置…税金をなんだと思っているんでしょうかね」(在阪記者)
建設費高騰などで批判続出の大阪・関西万博で、今度は「トイレ騒動」が巻き起こっている。
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日本国際博覧会協会によれば、万博会場(人工島・夢洲)にはトイレが約40カ所設置される予定。そのうち8カ所は若手建築家がデザインするデザイナーズトイレで、2カ所がそれぞれ2億円も掛かるというのだ。
万博を所管する斎藤健経産相は会見で〝2億円トイレ〟について「焦点のトイレは大規模トイレで普通の公衆トイレの建設費用と比べても高くない」と述べ、自見英子万博相も同様の認識を示した。
庶民と政治家の金銭感覚のギャップ
極めつけは、吉村洋文大阪府知事の見解だ。
「問題のトイレは大規模トイレで平米単価は77万円と64万円。一般的公共トイレ施設の平米単価平均が98万円なので、それと比較しても高くはない」
揚げ句の果てには、
「このトイレは若手建築家、256点の中から公募で選ばれました。若手建築家が魂を込めたトイレです」
と、胸を張るのだから府・市民らが呆れるのも致し方ない。
「高額批判が出るのは、大阪・関西万博の建設予算が1250億円から2350億円に膨れ上がっているからです。庶民は日々の食費や光熱費の高騰に苦しんでいるのに、政治家は裏金も納税せずにのうのうと暮らしていますからね」(夕刊紙記者)
東京でも、コロナ禍に始まった都庁前での「無料食品配布会」に並ぶ人が、当初の100人台から1000人近くになっている。
「最近は、女性や若者も増えているそうです。その現実と〝2億円トイレ〟のギャップを政治家や役人は全く分かっていない。吉村府知事は2億円トイレに『魂も吹き込んでいる』という迷言を披歴したが、2億円あれば能登半島地震の被災地にどれだけ仮設トイレが設置できるか。万博延期を含め、『魂の政治』を望みたいところです」(同・記者)
2億円トイレの〝ふんづまり〟だけは避けたい。
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