国民の3人に1人が発症しているとされる花粉症。全国的にこれから順次、花粉飛散のピークを迎えるが、症状のある人は車の運転にも細心の注意が必要だ。
「車内に花粉が入り込めば、花粉症のドライバーや同乗者にはアレルギー反応が起き、運転にも支障をきたします」(医療ライター)
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また、治療薬によっては副作用で眠気に襲われ、事故にもつながりかねない。
企業に安全運転講習などを行う「SOMPOリスクマネジメント」社は、花粉症で注意力が散漫になり、ハンドル操作を誤る恐れがあるとして「症状がひどくなったら車間距離を長めにとって速度を落とし、運転を中断することも必要」と呼びかけている。
「現在市販されている抗ヒスタミン系の治療薬は副作用が出にくいとされていますが、昨年は花粉飛散量が例年より多かったため、より強い薬が必要になった患者も多くいたそうです」(同・ライター)
年収に応じた医療費の助成も
『藤巻耳鼻咽喉科・小児科』(千葉県市川市)の藤巻豊院長が語る。
「花粉の飛散量だけでなく、不規則な生活やストレスで自律神経が不調になると症状もひどくなる。その場合、抗ヒスタミン薬だけでなく、抗ロイコトリエン薬、ステロイド点鼻薬、点眼液などを患者の症状や環境から判断して組み合わせます」
ちなみに、2020年から重症の花粉症患者に対して保険適用になった注射薬に『ゾレア』がある。
治療を受ける条件は以下の4つ。
(1)重症患者であること
(2)12歳以上
(3)アレルギー血液検査でクラス3以上
(4)既存の治療を行って効果がない
効果は期待できるというが、ネックもあるという。
「投与量・回数によって変わるそうですが、3割負担の人で1カ月に約5000~7万円(薬剤費のみ)と高額なんです」(前出・医療ライター)
年収に応じた医療費の助成も受けられるというから、仕事や日常生活で運転が避けられない人は試す価値ありか。
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