(画像)yu_photo/Shutterstock
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法政アメフト部も“大麻汚染”運動部の寮が違法薬物の温床に

薬物汚染の〝火の粉〟が、ついに東京六大学にまで降りかかった。


アメリカンフットボールの強豪・法政大学の部員が「大麻を使用している」との情報が寄せられ、大学側が市販のキットで尿検査を実施したところ、3人の部員から陽性反応が出たという。


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その後、警察の再検査では全員陰性を示したものの、部員たちが「合法のリキッドを入手し、吸っていた」と自供していることが判明したのである。


「要するに、犯罪スレスレのことをやっている自覚はあったわけです。売る側は『合法』と言ったかもしれませんが、実際にはそうでなかったケースもある。入手経路などは現在、捜査中です」(社会部記者)


大学スポーツ界における薬物汚染の波は、2020年日大ラグビー部と東海大野球部、21年近大サッカー部、23年早大相撲部と東京農大ボクシング部、日大アメフト部、そして今回の法政大と、とどまることを知らない状況だ。

隠ぺいしやすい上下関係

そんな中、学生スポーツと切っても切れない関係にある運動部の寮生活についても批判の声が出ているようだ。

「日大アメフト部がそうでしたが、違法薬物が使用されたのは運動部の寮でした。寮生活で、他の部員が気付かないなんてことはあり得ません。上下関係が悪い方向に向き、隠ぺい体質につながったとの指摘もあります」(同)


同じ釜の飯を食うことで高まる仲間意識や、競技に専念できる環境など、寮生活ならではのメリットもあるが、先輩後輩の悪しき上下関係や、常識に反した集団意識などは改善する必要があると言えるだろう。


今年はパリ五輪イヤーで、例年以上にスポーツに注目が集まっている。各大学は、これまで以上に運動部員たちのコンプライアンス教育に力を入れるべきではないか。