
これでドラフト1位候補の絞り直しだ――。
高校球界ナンバーワン投手と評される愛知・中京大中京の高橋宏斗投手が、進路変更を表明。第一希望の進学先だった慶応大学のAO入試に不合格となり、「やっぱりプロへ」と一変したのだ。
「コロナの影響で今年は春夏とも甲子園大会が中止となりました。そのため、高橋の凄さはいまいち広まっていません。甲子園交流試合では勝利したものの、3失点。でも、昨秋の神宮大会の優勝投手で、試合終盤に150キロ超を連発するなど、どの球団に行っても、近い将来、エースを張れる右腕です」(スポーツライター・飯山満氏)
高橋の進路変更に、「ヤバい」と思った球団も多い。近畿大学の好打者・佐藤輝明内野手の1位入札を明言したチームがいい例だ。
「阪神も佐藤の1位指名をほのめかしていました。佐藤の意中の球団が阪神という情報も流れていて、それに便乗したところもないわけではありませんが…」(在阪記者)
佐藤は外野守備もできる。巨人サイドから出た「1位指名は外野手」なる発言も佐藤を指していたようだが、大学球界の要人によれば、「本人はサードで勝負したいと思っている」とのこと。
せめてオフは補強の話題で盛り上げなければ…
阪神のサードには大山悠輔がいて、北條史也、木浪聖也、糸原健斗、小幡竜平、植田海らもいる。内野のレギュラー候補が溢れている状況でも「佐藤1位」となったのは、〝本命・高橋〟を諦めたからだろう。
「来季、福留孝介が44歳、糸井嘉男も40歳になります。左の強打者も欲しいのが本音」(同)
気の早い関係者からは残留濃厚なサンズ、大山とのクリーンアップを編成し、その頭文字を取って「SOS打線」なんてニックネームも提案されていたそうだ。
巨人に入れば、坂本勇人、岡本和真と組むことになり、これも「SOS」だが、阪神は明るい話題に飢えていた。ペナントレースでは巨人戦9年連続の負け越しが決まり、原巨人の独走をサポート。コロナの二度の集団感染、球団社長の辞任もあった。せめてオフは補強の話題で盛り上げなければ、2021年のチケット売り上げにも影響してくる。
「藤川が引退するので、投手の中から新スターが出てこないと厳しい。髙橋遥人はまだ1年を通して投げたことがない。ゆえに高橋宏斗に乗り換える?」(関係者)
好打者か、それともエースか? 矢野監督の心境こそ「SOS」だろう。
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