社会

韓国の“コウモリ外交”がついに破綻! 米国にも中国にもスルー扱い

韓国はクアッドどころか、米韓同盟さえ一方的に毀損してきた。例えば、康京和外相は、9月25日に開催された米国の非営利団体が主催するテレビ会議に出席した際、司会者が「韓国はクアッド・プラスに参加する意向はあるのか?」と尋ねたところ、「他国の利益を自動的に排除するいかなることも、いいアイデアではないと考える」と述べている。

康外相の言う「他国」が、中国を指しているのは明らかだ。

「さらに康外相は、『韓国はクアッド・プラスに招待されていない』とも発言していますが、これは完全に虚言。中国の機嫌を損ねないよう、逃げ口上を打ったのです。その一方で韓国は、米国が首脳会談などで反中国色の強いインド・太平洋戦略に触れるたびに、ASEAN(東南アジア諸国連合)との経済協力を深める独自の『新南方政策』を打ち出し、米国にも気を遣っています」(同)

要するに、米中のいずれにもいい顔をするという姿勢なのだ。

「8月21~22日、楊潔篪中国共産党外交担当政治局委員が釜山に乗り込み、韓国の徐薫国家安保室長と会談しました。楊委員は王毅外相より上位者で、これは格違いの会談です。中国は北朝鮮国内の異変を憂慮し、『万が一、軍事クーデターが起きても韓国は軍を動かすな』と韓国政府に釘を刺した上、クアッドにも加わらないよう最後通牒を突き付けたのです」(同)

哀れ…文大統領の「一人飯」

今や日本も、韓国に屈しない。9月25日夜(日本時間26日午前)、動画メッセージを流す形式で行われた国連総会の一般討論演説で、菅義偉首相は拉致問題の解決に触れ、「条件を付けずに金正恩(朝鮮労働党)委員長と会う用意がある」と発言した。韓国メディアは「無条件」というコメントをタイトルに掲げ、トップニュースとして報じている。

「北朝鮮には無条件ですが、韓国には日本との対話を望むなら、日韓関係悪化の元凶となっている元徴用工問題について、大法院判決を見直せと条件を付けています」(政治ライター)

文大統領は、現在と同じく「コウモリ外交」と批判された盧武鉉元大統領の秘書時代に、そのスローガンであるバランサー外交の演説原稿を書いた張本人だ。

コウモリ外交とは、イソップ寓話の「卑怯なコウモリ」に由来しており、見解や利害が対立している国のどちらに対してもおもねり、そうかと思えば、寝返るような態度を揶揄する言葉だ。

文大統領はその報いで、日米ばかりか中朝にも相手にされず、ついには自国民にも見放されてしまった。

自業自得とはいえ、今日もわびしく「一人飯」だ。

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