いまテレビ界で「業界視聴率No.1ドラマ」と密かな評判を呼んでいるのが、現在放送中のドラマ『不適切にもほどがある!』(TBS系)だ。日本テレビやフジテレビ、テレビ朝日の編成幹部や制作局長、役員らが集まると、同ドラマの話題で花が咲くという。
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「毎週月曜日、TBSを除く民放キー局の編成会議では前週に放送されていた『不適切にも~』の話題から話が始まるんです。やれ、あのシーンが良かった、誰彼がどうした、こうしたなど。そして、最後はドラマのテーマでもあるコンプライアンスに対する問題を再認識し、皆が黙ってしまうんです。テレビ局もコンプラは厳しいですからね」(テレビ誌デスク)
同ドラマの放送は金曜21時から。かつては〝金ドラ枠〟と称されたTBSが日曜劇場と共に胸を張る名門ドラマ枠だ。ドラマ視聴率こそ初回世帯平均視聴率(ビデオリサーチ調べ、関東地区)は7.6%(個人4.4%)、第2話世帯7.1%(個人4.1%)、第3話世帯7.1%(個人4.3%)、第4話世帯6.7%(個人3.8%)と月並みの数字が並ぶが、テレビ界の視聴率を測る新指標であるTVerなどの配信系メディアにおいては、とんでもない数字を叩き出しているのだ。
『不適切にもほどがある!』すでに続編決定?
「TVerでは『不適切にも~』の初回無料配信総再生数が340万回を突破し、歴代〝金ドラ枠〟のトップを記録した。さらに、U-NEXTの国内ドラマランキングでは2週連続トップ3にランクイン。また、地上波放送終了後から配信されているNetflixでも週間トップ10入りを継続しているんです。これはもはや、大ヒットと呼んで間違いないコンテンツですよ」(テレビ局関係者)
同ドラマは宮藤官九郎が脚本を担当し、ドラマのために書き下ろしたオリジナル作品。主人公である〝昭和のおじさん〟こと小川市郎(阿部サダヲ)がひょんなことから1986年から2024年にタイムスリップする。コンプラ意識にがんじがらめにされた令和の日本人に対し、多様性を提示しながらも人として考えるキッカケを提示していく。
阿部以外の出演者は、河合優実や仲里依紗、吉田羊、磯村優斗、山本耕史、袴田吉彦などが脇を固めている。そして、何よりも注目を集めているのが1話限定の豪華ゲストの顔ぶれだ。
「秋山竜次(ロバート)、矢嶋智人、柿澤勇人、トラウデン直美らが登場する。ドラマも毎回テンポがよく、アッという間に視聴できてしまいます。1話の制作費は4000万円~。TBSもかなり気合いを入れて制作していることが分かります」(ドラマ制作会社関係者)
結果的に業界関係者だけでなく、一般視聴者にも大ウケの『不適切にもほどがある!』。TBSはこうした後押しもあり、続編制作を早々に決断したという。
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