ムロツヨシの主演映画『身代わり忠臣蔵』が、膨大なプロモーションに反して、出だしからつまずいている。
ムロは映画の宣伝として、1月末から地上波バラエティーへの出演ラッシュが続いている。しかし宣伝も虚しく、2月9日の公開初日から3日間の全国週末興行成績(興行通信社調べ)では初登場5位という結果だった。
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1~3位は先週以前からランクインしている作品で、ワンランク上の4位に『夜明けのすべて』が初登場で入ったため、先週公開作品でトップの座を譲る形となった。
さらに『夜明けのすべて』の配給はバンダイナムコフィルムワークス、アスミック・エースで、上映館数は中規模となる221。
対して、『身代わり忠臣蔵』の配給は東映、公開館数は全国規模の355と、圧倒的なアドバンテージをもってして敗北した辺り、その不甲斐なさがにじみ出ている。
「『身代わり忠臣蔵』の原作はコミカルな同名小説。〝オモシロ俳優〟として名高いムロが主演していることもあり、映画というよりは大作コントのような仕上がり。一方、『夜明けのすべて』はパニック障害やPMSといったテーマを扱った社会派作品。監督も、昨年に数々の映画賞を受賞した三宅唱監督であり、そもそもの期待度からして違ったのでは」(芸能ライター)
映画にまつわる交友関係も興行に影響か?
三宅監督は昨年、聴覚障害を抱えながらプロボクサーになった小笠原恵子選手をモデルとした映画『ケイコ目を澄ませて』の監督を担当して評価を高めた。
昨年の毎日映画コンクールで『ケイコ目を澄ませて』は、監督賞・撮影賞・録音賞・主演女優賞に加え、最高賞の日本映画大賞を受賞。また、主演の岸井ゆきのは日本アカデミー賞の最優秀主演女優賞に輝いている。
今回の『夜明けのすべて』もまた、パニック障害・PMSという病気をテーマにしていることから、事前の期待値が高かったことは想像に難くない。
さらに『SixTONES』松村北斗・上白石萌音というダブル主演も、集客面で有利に働いたという。
「上白石は2019年、新海誠監督のアニメ映画『天気の子』に声優として出演し、松村も22年に新海作品『すずめの戸締まり』で声優を務めている。監督も自身のSNSで2人の主演にエールを送っているし、アニメファンも取り込んだことが、少ない劇場数ながら堅調な興行に寄与したと考えられます」(同・ライター)
他方、ムロの宣伝ラッシュは、タイミングの悪さから、逆効果になってしまった可能性があるという。
「ムロは19年、強制性交で逮捕された新井浩文を擁護して炎上。好感度を大幅に下げ、未だ根強い拒否反応が残るほどです。あれから5年が経ち、やっと鎮火したと思ったら、芸能界で性加害が大きな話題に。宣伝ラッシュが最悪のタイミングと重なってしまった。実際、現在もSNSではムロが番組に出る度に拒否反応が広がっていますし、映画の宣伝どころか、逆に避けられてしまったのでは」(同)
『夜明けのすべて』はベルリン映画祭への参加も決まっている。『身代わり忠臣蔵』がダメなのではなく、作品性と興行面を両立した『夜明けのすべて』がスゴイだけなのかもしれない。
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