(画像)Stefan Holm/Shutterstock
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卓球・伊藤美誠「補欠拒否」に協会騒然!16日開幕の世界選手権で“復活”なるか

日本卓球協会がパリ五輪の3人目の女子代表選手を、伊藤美誠(23)でなく張本美和(15)と発表したのは、2月5日のことだった。


「3人目と、シングルス代表2枠の早田ひな(23)、平野美宇(23)との決定的な〝違い〟は、団体戦にしか出場できない点。代表選考ポイント3位の伊藤が選ばれると思っていた卓球ファンも少なくなかったが、予想に反して4位の張本が選ばれた。直近大会での彼女の快進撃がすさまじかったからです」(スポーツ紙記者)


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代表選手の3枠目については数日前に〝張本内定〟の報告が両者にあったようだが、ポイントレースで滑り込みを狙った伊藤が1月26日の全日本選手権6回戦で敗退。このときに伊藤のパリ五輪出場の〝芽〟が消えたといわれているのだ。


もっとも、代表選考の裏には当初から協会の思惑が渦巻いていたとの声もある。


「卓球は左利きが有利といわれるが、伊藤は右利き。唯一の左利きは五輪のダブルスでも期待されている早田ですが、同じ右利きなら成長著しい10代の張本に経験を積ませたいとの声も協会内には多かった。また、パリの次となる28年のロス五輪には、張本兄妹を混合ダブルスに出場させるプランもある。妹の選出はその〝布石〟とみられているのです」(関係者)

「私はリザーブには向かないかな」

代表落ちした伊藤は、パリ五輪に「リザーブ(補欠)」で選ばれる可能性はあるが、選考ポイントでは張本を上回っていたためか「私はリザーブには向かないかな」「たぶん(パリ五輪に)行くことはないと思います」と発言。その一方で、2月16日開幕の世界選手権団体戦には出場予定で、「出た試合は全部勝ちたい」と意欲をのぞかせているのだ。

関係者が続ける。


「東京五輪の金メダリストである伊藤は、代表落ちしたとはいえ、いまだ中国選手も警戒する実力者。また、同大会は五輪に標準を合わせて出場を見送る選手も多いため、伊藤が頂点に立つ可能性も高い。協会は同大会に伊藤が勝ってプライドを取り戻し、パリ五輪補欠参加を受け入れることを祈っているようです」


果たして、そううまくいくのか。今後が見ものだ。