やはり旧統一教会と蜜月なのか、はたまた虚偽記載というシンプルな犯罪なのか、本当に3500万円分も本を大量購入した読書家なのか…。
2月8日の衆議院予算委員会で飛び出した、立憲民主党・藤岡隆雄議員の質問が話題を呼んでいる。
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藤岡議員はこの日、自民党の裏金問題における二階俊博議員の収支について質問に立った。二階議員は先月18日、派閥側からの収入1768万円を不記載にしていた裏金疑惑を受け、政治資金収支報告書を訂正している。
藤岡議員が指摘したのは、訂正された報告書における支出部分。なんとここでは「調査研究費書籍代」の名目で、3年間で約3500万円もの書籍代が追加されていたのだ。
藤岡議員は「家一軒建つぐらいの書籍代。一体、何万冊購入されたのか?」と疑問視。ネット上にも《常軌を逸してる。領収書か買った事を証明する物が必要でしょ》《一冊一万円の本を買ったとして3500冊。1日10冊読まないと読破出来ない。「二階式速読術」という本を出した方がいい》と疑惑の目が向けられている。
破格の金額に「実際は買っていないのでは」と虚偽記載が疑われている形だ。
だが同時に、二階議員が本当に3500万円を書籍代に充てていたとの擁護も見られている。なんと、この世には3000万円を超える書籍が実在していたのだ。
虚偽記載疑惑から一転「合法的に教団の本を買っただけ」説が浮上
2022年7月12日、全国霊感商法対策弁護士連絡会が、旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)の霊感商法について記者会見を開催。弁護士のほか、元信者が生々しい被害の実態を語る中、霊感商法の一例として、教団創始者・文鮮明の説教集である『聖本』という本が実物で紹介された。
教団は「教会に貢献した信者に授与したもの」とのスタンスを採り、売り物ではないと主張しているが、買わされる信者が相次いでいるとのこと。
そしてこのお値段、渡辺博弁護士によると、なんと1冊3000万円だという。
こうなると、二階議員が書籍代に3500万円を費やしたという記載も現実味を帯びてくる。旧統一教会と自民党は「反共」を錦の御旗に結託し、深い関係性を持つことが歴史的に示されている。
となれば、党と教団の関係性から『聖本』を購入したことも、全くあり得ない話ではなくなってくるのだ。
実際にネット上では、《カルト問題を研究するためにカルトの聖書を購入して政策に生かすことの何が問題なの?》《本当に3000万する書籍だから不正は一切ないな》といった声が見受けられる。
だが、実際に購入していたとすれば、それも問題であり、《政治資金で買ってたら宗教団体への利益供与だから、それはそれで問題》《贈与扱いだろ 明らかに一般的な対価や価値を逸脱してる》など、批判も噴出している。
「訂正された報告書によると、書籍代の支出は2020年に約1176万円、2021年に約2264万円、2022年に約31万円。3年間で3500万ですから、仮に〝お得意先割引〟で安く買えたとしても、聖本を買ったかは微妙なところ。ですが年間1000万円超は疑問が残ります。実物の提示を求めても『読んだら処分した』という逃げ道がありますし、やはり領収書の公開が必要でしょう」(フリージャーナリスト)
虚偽記載なら違法だが、買ったとすれば教団との蜜月を示すことになりかねない。政治とカネにまつわる話は底が尽きないようだ。
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