芸能

日本テレビ「火曜サプライズ」の“後釜番組”に業界騒然!~銭で見えてくる『テレビ・芸能マル秘報告書』

日本テレビ
日本テレビ (C)週刊実話Web

「なぜ中京なのか? 多くの日本テレビ系列局から疑問の声が噴出しています。コロナ禍でCM収入が激減する中、全国ネットの番組を持つことは、まさに生命線なんですが…」(ネット局編成関係者)

テレビ界で話題になっているのが、日本テレビのバラエティー番組『火曜サプライズ』終了。ウエンツ瑛士、ヒロミ、山瀬まみらがMCを務め元祖〝アポなしグルメ旅〟で常に番組視聴率10~12%台を誇っていた人気番組の打ち切りを決めたのだ。

「コロナ禍でロケが思うようにできなくなったことが一番の要因です。また、番組制作費は1本あたり2000万円なのに、出演料だけで半分を占めるコスパの悪さも問題視されたようです」(関係者)

人気番組『火サプ』の終了で、日テレは度胆を抜く戦略を打ち出した。

「火曜日19時のゴールデン帯をネット局で中京圏を根城にする中京テレビに譲るというんです。この一報に他局のみならず、日本テレビ系列がかなりザワつきました」(日テレ関係者)

大手広告代理店幹部が解説する。

「系列局が全国ネットのGP帯でレギュラー番組を持つことは悲願。CM料金が1分あたり10万円なのが一気に10~20倍以上に跳ね上がる。制作能力も格段にアップする。さらに中京圏にはフジテレビ系列の東海テレビ放送、TBS系列のCBCテレビ、テレビ朝日系列の名古屋テレビ放送が林立している。今回は日テレのGP帯でレギュラーを取った中京は抜きん出た感じになった」(同)

低視聴率なら1クールで打ち切りも…

中京テレビが後枠を取ったことで、いきり立っているのが系列局の札幌テレビや福岡放送、広島テレビ、静岡第一テレビ。

「日テレのG帯タイムテーブルで系列局が制作しているのは『ダウンタウンDX』と『秘密のケンミンSHOW極』を制作する読売テレビのみ。読売テレビは日テレに継ぐ準キー局。さらに各番組の歴史も十数年以上ある。読売なら納得したでしょうが…」(制作関係者)

ちなみに、中京テレビが制作する後枠となる番組は『ウマい! 安い! おもしろい! 全日本びっくり仰店グランプリ』(仮題)だ。

「MCはヒロミと高田純次の2人で、2019年8月の1回目で視聴率12.5%、昨年5月が15.6%と高視聴率を取ったことが決め手となった。残念だが、他の系列局から視聴率の取れる番組提案がなかったことで、中京テレビに決まったわけです」(事情通)

もっとも、日テレは視聴率が取れない場合、1クール(3カ月)を待たずして、1カ月の打ち切りも視野に入れているという。

果たして、日テレの地方局代替え作戦は吉と出るか。

あわせて読みたい