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JRA重賞『根岸ステークス』(GⅢ)東京スポーツ・三嶋まりえ記者の「推し活競馬」

三嶋まりえ
三嶋まりえ(C)週刊実話 

今週は根岸ステークス! 関西馬ではあるものの、2歳時から幾度となく本命にしてきたまさに〝推し馬〟が出走予定。当コラムに登場するのは初めてですが、東スポコラムをご覧の皆さまにはお馴染みかもしれませんね。

根岸ステークスはタガノビューティー。デビュー戦からものすごい差し脚を見せたのがこの馬。辛口な石橋騎手が「いい馬だよ」と早くから期待していて、私もずっと注目してきました。気づけばもう7歳のベテラン。馬柱を見ていただければ分かるように、惨敗があまりなく、強いメンバー相手でもしっかりと力を出し切ってくれるので、幾度となく馬券を取らせてもらいました。

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2022年の根岸ステークス3着、欅ステークス2着。それも勝ったのは次戦フェブラリーステークスで2着に入ったテイエムサウスダン、23年の最優秀ダート馬に輝いたレモンポップと錚々たる顔触れ。相手が悪かったとしか言いようがありません。ここに挙げた戦績からも分かるように能力は申し分ないんです。ただ、いつも前に何かがいて…。21年の欅ステークスを制して以降、勝ち星から遠ざかっていました。

“3度目の正直”でタガノビューティー

そこで、惜敗続きに終止符を打つべく、陣営は工夫を施します。昨年の根岸S(4着)からブリンカーを着用。続くコーラルSでは1年10カ月ぶりに勝利を挙げます。その後のかしわ記念は、クビ差の大接戦。ゴール前でのメイショウハリオとの攻防は、見ていて熱くなりました。ブリンカーについて石橋騎手に聞くと「前半の進みが全然違う。普段ならやっと取れる位置がすんなり取れる」と肌で効果を感じている様子。だからこそ、「西園先生とGⅠを取りたかった…」と悔しさをにじませました。

3度目の挑戦となる根岸S。鋭い末脚を武器とするこの馬に、直線の長い東京はもってこい。「西園先生とタイトルを」という鞍上の思いが届くのは、ここでしょう。全7勝のうち5勝を挙げた東京で、待望の重賞初制覇を。馬連はアイオライト、エンペラーワケア、オマツリオトコ、サンライズフレイム、シャマル、パライバトルマリン、ヘリオスへ。(注:1週前時点での予想です)

三嶋まりえ
東京都出身。2018年10月から美浦トレセンで取材を開始。競馬知識ゼロで配属されるも、ギャンブラーだった祖父の血が騒ぎ競馬好きに。22年8月に東スポレース部に加入した。予想は現場情報と直感を重視する。

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