松本人志 (C)週刊実話Web
松本人志 (C)週刊実話Web

松本人志“疑惑の事実”に電撃引退も免れない決着までの長い時間…

昨年末、週刊文春に複数の女性との性的強要疑惑を報じられた『ダウンタウン』の松本人志(60)に電撃引退説がささやかれ始めた。年明けの同誌第2弾は3人の女性の新証言と後輩芸人らによる〝SEX上納システム〟、第3弾では使用されたホテルの室内写真、女性セレクト指示書などを掲載している。


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もっとも、松本が所属する吉本興業は第1弾の段階で「当該事実は一切ない」と完全否定。松本本人は1月8日に裁判に集中するため、活動休止を発表しているのが現状だ。


本誌は先週号で法的手段を示唆する松本側の「100億円訴訟の行方」を伝えた。ネット上でも元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏や元宮崎県知事でタレントの東国原英夫氏などの著名人が法廷闘争になった場合の見解を論じているが、そもそも、裁判で性的強要疑惑の〝白黒〟をつける以前に、松本にとっては暗いイメージを負ってしまった。ホテルで後輩芸人が集めた女性らと〝疑惑の飲み会〟を重ねていたという事実だ。


第1弾で女衒役とされた『スピードワゴン』小沢一敬の所属事務所は当初、「小沢の行動には何ら恥じる点はない。特に、性的行為を目的とした飲み会をセッティングした事実は一切ない」と否定し、小沢の芸能活動続行を宣言した。


「しかし、小沢が司会を務めるNHKのEテレ『言葉にできない、そんな夜。』の放送(1月3日)が見合わせになった。民放番組にも影響が出たことで所属事務所は急転、小沢の活動自粛を1月13日に発表しました」(芸能ライター)


芸能界の御意見番である歌手の和田アキ子は翌14日放送の『アッコにおまかせ!』(TBS系)で「これはちょっと会社として、なぜ発表しておいて、すぐこういうことになる?」と首を傾げていた。和田と小沢は同系列のグループ会社に所属している。


「昨年末のラジオ番組で、お笑い芸人のケンドーコバヤシは小沢について『(小沢の)誕生日会だけは行かんほうがいいよ。芸能界の闇みたいな感じやから。売れてないモデルとかアイドルとか200人くらい参加する』と、小沢の所属事務所に移籍した女性タレントにクギを刺していた。ケンコバの発言は文春砲の直前。〝虫の知らせ〟でもあったんですかね」(バラエティー番組関係者)

勝訴、敗訴…どちらにしても

活動自粛で小沢の公的な仕事はすべて消えた。

「4年前、週刊文春に〝多目的トイレ不倫〟を報じられた『アンジャッシュ』の渡部建が無期限の芸能活動謹慎に追い込まれた。その後、謹慎が解けても地上波から干されている状態はほぼ変わらない。小沢は不倫ではないが、渡部と同じ道をたどるのではないか、とお笑い関係者は心配していますよ」(同)


活動続行から急転、小沢の自粛は何を意味しているのか。


松本が自身のX(旧ツイッター)に『事実無根なので闘いまーす』と投稿したのは、活動休止を発表したのと同じ1月8日。文春報道に対し1月22日、名誉毀損に基づく損害賠償請求などで提訴したが、松本を擁護する芸能人も現れた。森進一と森昌子の三男でロックバンド『MY FIRST STORY』のボーカル・Hiroと、落語家の立川志らくだ。


Hiroは1月11日に公開した自身の動画で「松本さんの肩持つとか一切ないけど」としながらも「もう完全に(松本が)はめられたんだとしか言いようがない。かわいそう」などと述べている。


「ネット上では『女性蔑視』という批判がある半面、Hiroの発言に共感する声も一部で上がっています」(スポーツ紙記者)


志らくは自身のYouTubeで「お笑い芸人たち、自分に火の粉がかかるの怖い。だけどさ、みんなどれだけ松ちゃんにお世話になってきたの。ダウンタウンに憧れてこの世界に入ってきた人ものすごくいるじゃないの。そりゃ炎上するかもしれないけど、被害者女性たちのことを考えると食いとどまるのが正しい人間なのかもしれないけど。でも、(松本を)応援してあげたって悪くないんじゃないかな」と熱く語っている。


松本をデビュー時から知るお笑い界の重鎮もこうエールを送る。


「松本自らがすすんで裁判すると言っている。彼はセックスを強要するような男ではない。毅然と闘ってほしいですね」


ただ、文春報道で松本が後輩芸人に女性を集めさせて〝飲み会〟を行っていたことは否定しようがない。


「昨年の『M-1グランプリ』の関西地区視聴率は28.0%。瞬間最高視聴率は32.2%で、NHK紅白歌合戦の第2部平均視聴率(31.9%)を超えました。今のお笑いブームは女性が3分の2を占めているといわれます。飲み会で女性蔑視、品定めしていた疑惑は消えない。松本に対しては拒絶反応を示すお笑い女性ファンもいるでしょうね」(お笑いライター)


ある芸人によると、文春報道、松本活動休止によってお笑い界全体に〝暗い〟ムードが漂っているという。


「最高裁まで争うとなれば、決着まで3〜5年はかかるはず。仮に、松本が敗訴なら引退は避けられない。勝訴してもお笑い芸人としてのブランクが長すぎる。本人の気持ちも萎え、そのまま芸能界からフェイドアウドしてしまうかもしれない。何より今回の疑惑は、時代劇で例えるなら悪代官に悪徳商人が町の生娘を差し出す構図とそう変わらない。世間に与える印象もよくないでしょう」(前出・芸能ライター)


お笑い芸人は人を明るくするのが〝商売〟だ。