(画像)Krakenimages.com/Shutterstock
(画像)Krakenimages.com/Shutterstock

富山・滑川市長の姿に感動した!? 菅前首相らのパフォーマンスとは大違いとの声

今回の能登半島地震では政治家の行動にも大きな注目が集まっている。筆頭は岸田首相の被災地初視察が地震発生から2週間後の1月14日になされたこと。「パフォーマンス」、「大名行列」などさまざまな批判とともに「激励は力になった」など肯定的な声も多く意見は真っ二つに割れた。


【関連】菅義偉前首相が「岸田おろし」へ立ち上がる!? “増税撤回”で宣戦布告 ほか

「これだけ情報通信が発達すると、政治家の被災地救援行動にも国民は本当に役に立つものかどうかを瞬時に見極める力がついている。岸田首相は早い段階の被災地入りを望んでいたが、首相訪問となればSPも含め100人からの数になる。また、物資の輸送ルートを確保するため、与野党6党が、早い段階で国会議員の現地視察の自粛を申し合わせていた。そのため地震発生2週間後の首相初視察で落ち着いた。それでも『観光旅行』とか『視察よりカップ麺のお湯をくれ』など露骨な批判も多かったのです」(NPO関係者)


一方、同じ政治家でもSNSなどで「素晴らしい」、「政治家の鏡」と好意的に捉えられているのが、富山県滑川市の水野達夫市長だ。


1月13日土曜日、滑川市のボランティアが石川県・能登町での炊き出しのため、お好み焼きなど約1600食分の準備を進めていた。そこに私服姿の水野市長が職員など随行者を伴わず1人で訪れ、黙々とネギのザク切りを手伝っていた。休憩時間には参加者と雑談し震災情報を得ていた。ネギ切りは約2時間、水野市長は目途がついた時点でひっそりと帰ったという。水野市長は休日を利用しての炊き出し参加だった。

裏目に出た街頭募金活動…

水野市長の姿に感動した炊き出し会場の関係者が「政治家の現場視察の手本だと思った」などとSNSに投稿(14日)。17日夜の段階で閲覧数は400万回を突破し、「いいね」の数も10万回をうかがうほど大バズリした。

対照的に、何をやっても「上から目線」、「何かズレている」と批判にさらされているのが、菅義偉前首相と小泉進次郎元環境相だ。


地震被害が広がる中、2人とも街頭募金活動をしたことが美談として報じられると、『裏金問題で逮捕者が出ている自民党、そんな中、総理経験者が国民に募金かよ』、『募金活動は一般人ができる。自民党や国会議員にしかできないことをやれ』などという意見が殺到したという。


「菅前首相と小泉元環境相の行動は被災地をダシにした選挙対策、パフォーマンスと受け止められ、反感を買っているんでしょう。現地入り自粛という与野党の申し合わせを無視、スタンドプレーで被災地入りし、〝炊き出しカレー〟まで食べ猛批判を浴びている、れいわ新選組代表の山本太郎参院議員と似たようなものです」(夕刊紙記者)


人知れずボランティア参加した滑川市長と、自身の活動を大々的にアピールする国会議員センセイ。庶民は本質を見抜いている。