2040年までに販売するすべての新車をEV(電気自動車)かFCV(燃料電池車)にする計画を掲げるホンダが、『ホンダe』の生産を1月で終了する。
この車種を聞いてもピンとこない人も多いだろうが、同車はホンダ初の量産EV。20年10月の販売開始以来、国内販売台数は約2000台、もう一つの販売市場である欧州での売れ行きも約1万台止まりだったのだ。
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「『ホンダe』は、同社の量産車として初めてサイドミラーにカメラ使用の電子ミラーを採用するなど、最先端技術を数多く搭載していた。だが他社のEVと比べ1充電あたりの航続距離が259キロと100キロ前後も短い割に高額で、嫌厭されてしまったようです」(経済記者)
要は、EVの販売競争に敗れたわけだが、その商品力は販売当初から問題視されていたらしいのだ。
生産は抑えめだったが…
自動車評論家が言う。
「ホンダが同車を開発したのは、欧州で21年に厳格化されたCAFE(企業別平均燃費基準)規制に対応するためだが、その年間販売計画は欧州で1万台、日本で1000台と極めて控えめだった。イメージリーダーとなるにはインパクトが弱く、量産車としたのも中途半端なままGOサインを出してしまう、最近のホンダにありがちなマーケティングを見誤った経営姿勢のたまものだったのです」
そうした背景があったからか、この段階で生産中止に至った経営判断には称賛の声もあるという。
「ホンダは〝もうEVに対するイメージを醸成する時期ではない〟と判断し、『ホンダe』に見切りをつけた。今後は軽乗用車『N-ONE』ベースのEVの販売を計画するなど、実用的なEV戦略を打ち出しており、期待がかかっているのです」(前出・経済記者)
24年が大きな節目の年となるか、今年はホンダから目が離せない!?
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