人気演芸番組『笑点』(日本テレビ系)を3月末で勇退する大喜利メンバー・林家木久扇(86)の後釜として、漫才コンビ『爆笑問題』の太田光(58)の名前が年明けから急浮上している。
「一昨年に肺がんで死去した6代目三遊亭円楽さんの後任には春風亭一之輔が選ばれた。次点は女性落語家の蝶花楼桃花だったことから、次は桃花と見られていたんですが、そう単純に決められない事情がある。木久扇には息子の林家木久蔵がいるうえ、東京には落語協会、落語芸術協会、円楽一門会、落語立川流の4団体があり、日テレは各団体とのシガラミを捨てきれないんです」(番組関係者)
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木久扇の後釜探しが混沌とする中、笑点の司会を務める春風亭昇太が昨年末、メディアの取材に対し「ある程度、落語家として出来上がっている人」、「上方の芸人起用は(交通費、宿泊費)が高くつくから」、「女性芸人が入ってもおかしくない」と予想した。
「以前から大阪の月亭方正が大喜利メンバーにアプローチしていた。昇太の『上方芸人は高くつく』の見通しで方正は消えた。女性芸人の蝶花楼桃花は残りました。気になるのは『ある程度、落語家として出来上がっている』の発言です。落語家ではないが、〝ある程度〟の条件にあてはまるのが爆笑問題の太田光なんです。彼も『笑点に出たい』と公言していますからね」(お笑い関係者)
ハチャメチャな芸風に懸念の声も…
木久扇が昨年8月に笑点卒業を明らかにした直後、太田はラジオ番組『爆笑問題カーボーイ』(TBSラジオ)で「まだオファーがきてないんだけど、それはもう、準備してます」と話していた。
「太田は過去に落語家ではない3代目司会の『てんぷくトリオ』のリーダー・三波伸介さんを引き合いに出しました(2代目司会もタレントで放送作家の前田武彦さん)。それに太田は笑点初代司会者の立川談志さんから寵愛されていた縁があるんです。そもそも、笑点は談志さんの企画。談志さんにお世話になった放送作家や日テレ幹部は多い。彼らから『立川流から』との声は上がっていたんですが、誰にしていいのか一本化できなかった。その点、太田ならシガラミもないし、低迷する視聴率の起爆剤となる。太田が有力候補に取り沙汰される要因です」(演芸ライター)
もっとも、太田のハチャメチャな芸風を懸念する声はある。
「大喜利メンバーが落語家ではない太田に振り回されて、やる気をなくしかねない。その点、桃花なら問題ないが、彼女では視聴率アップにつながらない。帯に短し襷に長し。木久扇の後釜は最後までもつれるでしょう」(日テレ関係者)
司会・太田光もありだ。
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