「業界最安値」を売り文句に、後発参入したペットショップ『Coo&RIKU(以下、クーアンドリク)』の経営が不安視されている。全国に約220店舗を構える同社は、コロナ禍におけるペット需要の高まりで業績を伸ばしたものの、昨夏からズサンな管理や動物虐待疑惑が取り沙汰され、深刻な客離れが起きているのだ。
「昨年8〜9月に週刊誌やSNSで元社員らによる内部告発が相次ぎ、客離れが起きています。バッシングにより売り上げは前年同月比の20%減。その後も回復していません」(関係者)
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内部告発では「ゴキブリだらけの繁殖場で首を押さえつけ無理やり交配させた」「病気の動物を販売」「繁殖場で大量の子犬が死亡」など恐るべき実態が露呈。そのためか、通常ペットショップでは生後2〜3カ月の犬・猫が売れ筋で、それ以降は値引き対象となることが多いが、告発以降、同社ではこの手のペットが投げ売りされ始めているようなのだ。
保険会社も調査を開始
「昨年末に某店舗ではペットが大幅割引価格で販売され、月齢が経った犬は数万円。人気の猫種も10万円以下で販売されていて驚きました」(来店客)
また、別のペットショップ幹部も「内部告発の影響で客足が遠のいたため、売れ残りそうな犬猫を投げ売りしている可能性が高い」と指摘しているほどなのだ。
また、これに加えてクーアンドリクは餌の定期購入やワクチン、ペット保険などをパッケージ化して販売する手法で業績を伸ばしてきた。ところが、この騒動でペット保険大手のアニコムが同社の調査を開始したことから、先行きを不安視する取引先も続出しているのである。
中古車販売のビッグモーターも不正発覚で経営危機に陥ったが、クーアンドリクも他人事ではない。行き場を失った犬や猫が、路頭に迷わなければ良いのだが。
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