2023年の暮れの大一番『SG第38回グランプリ』(住之江)は、2号艇の平本真之がピット離れで立ち遅れて13452がスロー水域、6号艇の茅原悠紀が回り直して単騎のダッシュ水域を選択。そんなもつれた進入となったが、1号艇の石野貴之は冷静に対処。インからコンマ12のトップスタートを決めて、豪快に押し切った。
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レース後のインタビューでは「今回は負ける要素はなかった」とタッグを組んだ88号機を絶賛。この優勝で石野は、23年の獲得賞金が2億2203万円になり賞金王が確定。2年ぶりにグランプリの優勝戦に戻ってきた峰竜太は、2着に入線するのが精いっぱい。3着には磯部誠が食い込んだ。
通算SG優勝回数の単独2位浮上は〝時間の問題〟
石野は、19年の第34回大会以来2度目のグランプリ制覇。通算では11度目のSG優勝となり、山崎智也(引退)、瓜生正義に並ぶ3位タイに浮上した。石野の上にいるのは大阪支部の偉大な先輩、12Vの松井繁と17Vの野中和夫(引退)の2人だけ。石野の年齢と実力を考えると、単独2位に浮上するのは時間の問題と言っていい。
同じ日に行われたSGグランプリシリーズは、2コースの深谷知博がまくりで優勝。SG通算3度目の優勝となった。
1号艇でSG初優勝の期待が懸かった関浩哉は、インからコンマ43のスタートで悔しい4着。「(スタートで)起きなかった。すいません」と、ガックリ肩を落としていた。
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