
今だから話せる裏事情・ラジオ番組のトラブル~第20回『放送作家の半世(反省)記』
前回は私が構成を担当していたラジオ番組のイベント当日に、人気アイドルのO.N嬢が妻子持ちの担当マネジャーと駆け落ちしてしまった話をさせていただいたが、地味に見えるラジオ番組のイベントこそ、予期せぬトラブルに襲われがちなので要注意だ。その証拠にO.N嬢のドタキャンなど、かつて私が経験した〝トラブルランキング〟では、せいぜい第4位にランクインする程度である。
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では、そのトップ3はというと、まず第3位に男闘呼組のライブイベントを挙げたい。2023年、1988年のレコードデビューから35周年の節目を迎えた男闘呼組は、解散から約30年ぶりに期間限定で復活し、8月末まで記念の全国ツアーを行った。そんな男闘呼組が文化放送主催のイベントに参加したのは、まだレコードデビュー前だったと記憶している。ジャニーズ事務所(現SMILE-UP.)は当時から有力なJr.ユニットにオリジナル楽曲を与えており、デビュー前でもラジオ局のイベントで数曲のステージをこなす程度は容易にできたのだ。
イベント前日、ステージの設営チェックで東京ベイエリアの倉庫(会場)を訪れた私は目を疑った。なんと、ステージが客席から見て手前と奥の二重構造になっており、その間が高さ3メートルほどのベニヤ板で仕切られていたからだ。設営中の舞台監督に話を聞くと、客席側は男闘呼組、仕切りの奥にはプロのバンドがスタンバイし、イベント当日は口パクならぬ〝演奏パク〟をするという。だったらカラオケでも良さそうなものだが、生演奏以外は「お客さんにバレる」というのが男闘呼組の言い分。グループ名の由来は〝男は闘いを呼ぶ〟らしいが、ちっとも男らしくない(笑)。
ギョーカイ周知の事実…
さて、第2位には男闘呼組の先輩に当たるシブがき隊を挙げたい。それはスペイン・カタルーニャ地方における祝祭日〝サン・ジョルディの日〟に倣ったイベントで、毎年4月23日、親しい人に本を贈り合う風習を日本にも広めようとする趣旨だった。こちらも文化放送の主催で、たまたまこの年(1988年)の4月23日が土曜日でシブがき隊のスケジュールを押さえやすく、渋谷109の正面2Fバルコニーでセレモニーイベントを行ったのだ。しかし、結果的には土曜日であることが裏目に出てしまう。なんと、前日発売の写真週刊誌が、薬丸裕英と石川秀美の朝帰りを掲載。このスクープ記事がきっかけで2人は2年後に結婚するのだが、当時、ギョーカイでは本木雅弘と石川の半同棲が周知の事実で、薬丸が〝間男〟認定され渋谷109が大地雷原と化してしまったのだ。
そして第1位は、こちらも文化放送絡みではあるが、主催は日本米穀協会という社団法人。この社団法人がスポンサーとなり、米食普及のために番組をオンエアしていたのだが、スポンサーに付く条件として、毎年、番組パーソナリティーがリスナーを引き連れ、上野発のイベント列車に乗り、北関東で田植えと稲刈り、年2回の農業体験を行わなければならなかった。
私が担当したのは1986年で、明らかに〝米〟が付くグループ名だけでパーソナリティーに選ばれた米米CLUBは、泥田に入りながら田植えはこなしたものの、稲刈りを拒否して番組を降板する大トラブルに発展。結局、米米CLUBが植えた苗は、次のパーソナリティーに決まった城之内〝早苗〟が刈り取ることで事なきを得たのだった。
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