(画像)Tero Vesalainen/Shutterstock
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「先天性梅毒」が増殖中!感染が原因で流産になるケースも…全国的な性の乱れが要因か

近年、女性の梅毒患者が増えているが、感染した子供が生まれる〝先天梅毒〟が新たに危惧されている。


梅毒は主に性接触で感染する。感染から数週間で口や性器などに出来物が発症し自然に消える。しかし、しばらくすると手のひらや腕、足など全身に発疹ができ、早期に適切な抗菌治療薬を使用すれば完治する。


「梅毒は江戸時代に遊女と客の間で流行したことから〝花柳病〟と呼ばれたんですが、抗生物質のペニシリンが開発され戦後は激減した。しかし、2020年のコロナ禍から一転、出会いを求めるマッチングアプリの需要拡大で急増。若い女性の間でパパ活がブームになったこともこれを後押しし、オーラルセックスによる梅毒感染が増えたとみられます」(風俗ライター)


【関連】さらに感染拡大している「梅毒」…風俗目的の中国人観光客増加が要因か ほか男女の性リテラシー(知識や理解能力)の低下が要因の一つとなり、梅毒は年々増加。23年11月までの梅毒患者は1万3250人超。感染報告が始まってからの過去最多を更新中だ。

妊娠中の感染にも注意

梅毒患者は首都圏だけではなく全国的に増えている。特に九州は顕著で、国立感染症研究所の第3四半期の調査では、全国2位の福岡(1位東京)を筆頭に熊本6位、宮崎9位、長崎11位、佐賀13位、鹿児島17位と九州の各県が上位を占める。

「全国的な性の乱れにより、新たな問題も出てきた。以前はまれだった先天梅毒が増えているんです。先天梅毒で生まれてきた赤ちゃんの症状はさまざまで、皮膚に発疹ができたり、肝臓や脾臓が肥大、骨に異常があったり、目の炎症や難聴が現れることもある。まれに精神発達遅滞症状も見られる。感染が原因で流産・死産になるケースもあります」(都内の泌尿器科医)


妊娠中の感染は〝妊婦検診〟の血液検査で判明することが多いという。


「予防としてはセックスの際にコンドームを着用、オーラルセックスは避ける。経胎盤感染は妊娠期間中、いつでも起こる。妊娠第2期までの治療で胎児への感染を防ぐことができます。感染したと思ったら、すぐ治療することです」(同)


パパ活のツケが梅毒ではシャレにならない。