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タレント、実業家/小島可奈子インタビュー〜「拠点を福岡に移し実業家として大成功!」〜

小島可奈子
小島可奈子(C)週刊実話

1990年代後半から2010年頃にかけてグラビア界を席巻した小島可奈子。童顔ながらダイナミックなボディーを生かし、フルオープン写真集の出版や初主演映画での大胆濡れ場など、話題には事欠かなかった。11年、一般男性との結婚を機に地元福岡に移住していたが、17年に健康食品を販売する会社を起業。大成功を収めている。現在48歳。来年には久々に被写体としての〝プロジェクト〟も進行中だという。

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――当時、お世話になった読者を代表して「ありがとうございました」とお礼を言わせてください(笑)。

小島 そんな…。実はあの頃、一見華やかな活動をしていましたが、20代はずっと心の中が寂しさに支配されていたんですよ。

――え、そうなんですか!?

小島 心が砂漠のような状態で、表面はニコニコしていても心の中は埋められない寂しさでいっぱいでした。

――その原因は?

小島 根底には両親の仕事が忙しくて、あまりかまってもらえなかったという原体験があると思います。その後も自己肯定感が低いというか、心が風邪をひいてる状態…みたいな。グラドルの同期には大原かおり(現/がおり)ちゃんや松田純さん、嘉門洋子さんなどもいましたが、現場で軽く話をする程度で横のつながりはあんまりなかったんです。自分から殻を作っていたのかもしれませんね。

――お酒を飲むとか、何かで発散することはしなかったんですね? それこそ、彼氏を作るとか。

小島 実は、内緒で彼氏がいた時期もあるんです。でも、人が横にいるからって寂しさが消えるわけではありませんよね。後になり、「自分を愛せてないから寂しいんだな」ということが分かった気がします。

――まさか、そんな悩みを抱えていたとは…。

小島 そのこともあって、結婚して子どもができた後、同じ悩みの方に寄り添いたいと心理カウンセラーを目指して勉強していた時期もあるんです。

“この体も永遠じゃない”

――なるほど…って、聞き捨てならないのは「内緒で彼氏がいた」の部分です(笑)。人気グラドルがファンの目を盗んで交際するって大変だったのでは?

小島 意外とバレないものですよ。変装も帽子をかぶる程度で、堂々とデートしていました。仮に気づかれても、今みたいにSNSで拡散されたりしないので、大丈夫だったんだと思います。当時の取材には「彼氏なんて全然いません」と答えていたのに、すみません。

――小島さんといえば、04年にセミオープン写真集を出した後、1年間の休業がありました。そして06年、事務所を移籍してフルオープン写真集『MOOM&SUN』(バウハウス)を出された。インパクト抜群でしたが、なぜ脱がれたんですか?

小島 あれは私が30歳になる年でした。20代の頃から比較的フルオープンのオファーが多い方だったのですが、「脱いだら人生が終わってしまう」と思い込んでいました(笑)。ところが、30歳になったときに「自分も年を取るんだ」ということに改めてビックリしちゃったんです。

――若さは永遠だと…。

小島 おバカな話ですみません。で、「この体も永遠じゃない。今だけなんだ」と思ったら、脱いでもいいかなと。ただ、いきなり仕事として脱ぐのは怖かったので、女性の友人に頼んでカメラマンをお願いしたんです。プライベートで沖縄に行き、メイクの方も頼んで撮影部隊を組みました。

――いわば、ロケの練習をしたということですね。友だちの前で初フルオープンになったということですか?

小島 そうなんです。そのことを知り合いの出版社の方に話したところ、「ちゃんとした写真集を出しましょう」ということになりました。

――その〝沖縄ロケ〟の貴重な写真は今どこに?

小島 手元にあります。3年前、ある雑誌から声をかけていただき、グラビアを組んでいただきました。

15年ぶりに禊でグラビア

小島可奈子
小島可奈子(C)週刊実話 

――小島さんは結婚を機に地元福岡に拠点を移された。ご主人も福岡のご出身なんですか?

小島 いえ、違います。私は芸能界に17年間いましたので、「自分がここでやりたいことはすべて終わったような気がする」という気持ちになっていたんです。そんなときに2011年の東日本大震災が起きまして、その1年後に主人の仕事の都合もあって福岡に戻りました。そのまま芸能界からフェードアウトしてもいいかなと考えていたんです。

――13年の出産を経て、17年に健康食品を販売する会社『Andyou.株式会社』を起業するわけですね? つまり、社長・実業家ということじゃないですか!?

小島 AC-11という成分が入った美容ドリンクを販売しています。知人に「すごくいいよ」と勧められたのですが、試してみると他のどんなものより良かったんです。鏡を見るのが楽しくなり、元気になります。私個人の感想ですが、若いときの私より美容に関しては調子が良いですし、実際に年齢よりも若く見られます。なのに、認知度が低いので、「なんとか普及したい」と思い会社を起こしました。立ち上げのときはなかなか売れなくて大変でしたが、今はおかげさまでお客様も増えてたくさんの方に支持をいただいています。

――若さと言えば、9年前にバラエティー番組『有吉反省会』(日本テレビ系)に出られて、禊として15年ぶりのグラビア撮影をされていました。当時は反響も大きかったのでは?

小島 「泉谷しげるさんとばかり仕事をしている」というのを〝反省〟に行ったのですが、泉谷さんって本当に自然体でライブや発言を聞いていても「ありのままに生きることの素晴らしさ」を教えてくださるんです。心の寂しさを感じていた時代がある私には、とても魅力的な方で「自分はこのままでいいんだ」と思わせてくれます。ちなみに、『有吉反省会』のおかげか、今でもグラビアの撮り下ろしオファーはいただくんですよ。今年は久々に撮り下ろしのグラビアをご披露できそうです。楽しみにお待ちください!

◆こじまかなこ
1975年9月17日生まれ。T160、B85・W59・H86。1999年、深夜ドラマ『ABC…XYZ』(フジテレビ系)でドラマ初主演。以降、グラビアアイドルとして活躍し、映画『泪壺』(08年、渡辺淳一原作)で銀幕初主演。インスタグラム@kojikana_acell

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