芸能

新垣結衣が初受賞!本誌恒例『女優“濡れ場”映画大賞2023』

新垣結衣
新垣結衣 (C)週刊実話Web 

コロナ禍は、映画界に深刻な影響を及ぼした。異常事態の中、本誌恒例の〝濡れ場大賞〟の発表も2年ほど中止に追い込まれたほど。しかし、そのコロナ禍も収束し、元の生活を取り戻しつつあるのは何よりだ。そこで『女優濡れ場大賞2023』を発表する。

「正直、まだその後遺症が癒えていないのか、女優の濡れ場は品薄気味です。何といっても『リバーズ・エッジ』(2018年)、『人間失格 太宰治と3人の女たち』(19年)、『ばるぼら』(20年)と3年連続で〝完脱ぎ〟の快挙を果たした二階堂ふみの不在が痛いですね。出演作自体は『翔んで埼玉』の続編がありましたが、エロティックさでは物足りません。他に、脱ぎ率が高く、女優根性旺盛な寺島しのぶなども作品不在でした」(選者の映画評論家・秋本鉄次氏)

【関連】新垣結衣が魅せた妖艶演技が大好評!? 恍惚の表情で清純派は卒業 ほか

それでも探せばある! 人気女優の綾瀬はるかは織田信長役の木村拓哉との共演が話題となった時代劇大作『レジェンド&バタフライ』(1月公開)で濃姫を演じ、新解釈であろう女性主導の濡れ場が話題になった。

「綾瀬から木村の唇を奪って押し倒すという超積極的なもの。和服の上からでもニオい立つような綾瀬の豊満な肉体が透けて見えるようでした。〝フルい立ち〟したであろう木村との息もピッタリでしたね」(映画記者)

三十路の人気女優といえば、星野源と結ばれ人妻になった新垣結衣。彼女が特別な性癖を持つヒロインを演じた問題作が『正欲』(11月公開)だ。

「着衣のままとはいえ、かなりキワドイ描写に挑んでいるのは新垣史上特筆ものでしょう。これまで本格的な艶作品未経験女優の彼女だけに〝鮮度〟はかなりのものでしたね。私も思わず身を乗り出しましたよ」(前出・秋本氏)

朝井リョウ氏の同名ベストセラー小説の映画化で、新垣は世間と距離を置いて生きるショッピングモールの販売員役。問題の〝特別な性癖〟とは、水飛沫にしか性的興奮を感じない体質というものだ。

最初の衝撃は、回転寿司店で食事をして家路に就くと、ベッドに仰向けになるシーン。やがて目を閉じ、恥じらいながらも自分を慰める…あられもない新垣の姿に見る側の心もザワめく。その〝オカズ〟は水関連のもの? そして、小さな「あん、ああっ」と喘ぎ声。吐息とともに快感が押し寄せたのか、果てるまでのしばしの間はかなり生唾ものだ。

しかし、これはまだほんの序章。このあと彼女は、共通の性癖を持つ幼なじみの男(磯村勇斗)と行為を伴わない同棲をする――。

瞳を潤ませ悩ましい表情で…

〝未経験〟であろうヒロインが、相手に「ヘンな頼みしていい? 一度試してみたい」と告白。「本当のじゃなくていいの」と念を押し、あくまで〝疑似〟としての試みをする。男女とも服は着たままで…。

「こんな感じ? こういう形かな?」と口にする新垣が生々しい。彼女の仕草は実に具体的。しっかりと招き入れる姿勢を取りながら、「これって、M字開脚っていうんでしょ」と悪戯っぽく笑う。

「あの清純なガッキー(新垣)の口から〝M字開脚〟の淫語が飛び出すなんて衝撃ですよ」(新垣ファンの本誌副編集長)

やがて、男が新垣に覆い被さって密着。〝疑似〟を果たし、腰を動かす仕草を見せるあたり、なかなか熱が入っている。「ヘンタイかな」とのセリフとともに新垣は瞳を潤ませ、悩ましい表情で見つめるのだった。

M字開脚といえば、かつて『さくらん』(07年)で抜群に床上手な花魁を演じた菅野美穂を忘れてはならない。

堺雅人との結婚後は封印気味だったが、久々に魅せたのが『仕掛人・藤枝梅安 第二作』(4月公開)。2月に公開された第一作から引き続き梅安(豊川悦司)と関係を持つ料理屋の女中役で、死の予感がすると女を抱きたくなる梅安を受け止め、身を任せるいい女だ。

「『死にたくなったら、いつでも(抱きに)来て』と言う彼女の名セリフも印象的ですね。フルオープンこそありませんが、梅安が罪悪感を忘れるため、夢中で美穂の肉体に没入するあたりに説得力がありましたね」(前出・秋本氏)

そんな男の律動に身悶えして、わななき、のけぞる。「ああ~ん」と菅野独特の少し鼻にかかった艶声が何とも官能的なのだ。

四十路人気女優なら『春画先生』(10月公開)の安達祐実も奮闘していた。

「安達といえば、大勢の客の前で、津田寛治に操られ、羞恥心たっぷりに〝二人羽織〟をさせられ、完全露出した『花宵道中』(14年)が強烈でしたが、今回は責める役でしたね」(映画ライター)

「映画の終盤、主演の内野聖陽に対し『お仕置きですよ』と地獄のほほ笑みを浮かべながら、鞭の嵐をお見舞いするシーンがインパクト大ですよ。『私はこの世で一番醜い豚野郎です』と内野に言わせるのですからね」(前出・秋本氏)

相手を挑発するようにスカートをたくし上げ…

〝四十路女優括り〟なら田中麗奈も負けていない。関東大震災下の虐殺事件を描いて大ヒットした『福田村事件』(9月公開)では、東出昌大演じる船頭と〝舟上不倫〟を披露した。

川面に浮かぶ小舟の上で野性的な船頭の東出に「私のこと欲しい?」と囁く人妻役の田中。相手を挑発するようにスカートをたくし上げ、白磁の太ももをさらけ出す。そんな〝ご馳走〟を目の前にした東出はタマらず田中の上にのしかかり、欲望の固まりを放つのであった。

「田中麗奈の相手役が若手女優の唐田えりかとの不倫で世間を騒がせ、妻で女優の杏と離婚した〝でっくん〟東出ですからね。〝欲望〟に走るリアルさが伝わってきました」(女性誌記者)

同映画での田中の演技は評価が高い。

「朝鮮から帰国した夫は不能気味で夜の営みに応じてくれないという設定で、不倫という背徳感の中、夫とは対照的な精力抜群の船頭(東出)に走る田中。熟れた肉体を持て余す人妻を彼女は見事に表現していました」(前出・秋本氏)

少し若い30代女優の濡れ場でいえば『ほかげ』(11月公開)で主演した趣里も強烈だった。

終戦直後、半焼けになった小さな居酒屋を1人で切り盛りし、体を売ることにも抗えないほど絶望している女性を熱演している。

趣里は水谷豊・伊藤蘭の娘でありながら〝親の七光り〟に頼らず、地道に女優としての実績を積み上げ、現在放映中のNHK朝の連続テレビ小説『ブギウギ』のヒロイン役を手にした苦労人でもある。

「時代背景も被っている『ブギウギ』が〝光〟とすれば、この映画は〝影〟でしょう。さすが見事な演じ分けですよ」(秋本氏)

濡れ場としては客を取るシーン、そして店の世話をしてくれた中年男にお礼として体で払う場面がある。律動を繰り返す男たちの背中越しに映る彼女は、時にもらす嗚咽以外、ほとんど半マグロ状態なのが逆にリアルであった。

さて、本年度の濡れ場大賞だ。本誌の独断で大賞は〝自慰〟〝M字〟〝疑似〟で度肝をヌイた『正欲』の新垣結衣に決定! 来年は是非とも〝完脱ぎ〟での連続受賞を期待したい。

あわせて読みたい