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【最終回】JRA重賞『ホープフルステークス』(GⅠ)映画評論家・秋本鉄次の“ざっくり”予想!

秋本鉄次
秋本鉄次(C)週刊実話Web 

12月のGⅠ予想は惨憺たるもの。チャンピオンズカップは1着→無印のヒモ抜け、阪神JFは△△△の縦目、朝日杯FSも1着→無印のヒモ抜け…なあに、これまでは〝練習試合〟、有馬(記念)こそホンチャンで「実は、本棚にある某書に、この日のために、と〝裏金〟ならぬ〝隠し金〟を数カ月間貯め込んでいたのだ。(中略)タンス貯金ならぬ〝ブック貯金〟」と先週記した通り、大勝負してブチ込んだはいいけど、結果はご覧の通りの無印→1着、ご丁寧に3着も無印では〝節穴予想〟もいいところ。

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2着の軸馬ルメール大将スターズオンアースは、有馬の〝死に枠〟大外8枠⑯番でよく頑張った、さすがGⅠで8枠を引くと驚異の馬券圏内率を誇る大将だけのことはある。しかし、そこから2分の1馬身先に私の無印、武豊ドウデュースがいた! 逃げた横山和タイトルホルダー(結果3着)を直線で捉える姿を見て、「アカ~ン、武豊買っとらん…」と天を仰いだ。これで有馬4連勝の夢は雲消霧散。〝ブック貯金〟のほとんどは〝本のしおり〟と化した。競馬の女神は、微笑まず。あヽ無情。まあ、人馬復活願望人気のドウデュース、ラストラン人気のタイトルホルダーは〝カモ〟と断じた私の大ミスですが…。

かつては有馬の後は、終わった~と虚脱感が増したものだが、17年にGⅠに昇格して以来、性懲りもない、まだ負け足らない競馬ファンが、まだホープフルSがあるんだ! と挑むわけである。私もその一人だ。まあ、もっと負け足らない人は、翌29日の大井・東京大賞典まで手を出すわけだが…私はもう懲りた(苦笑)。12月の2歳GⅠは苦手だし、〝有馬ショック〟の後遺症もあるが、〝ブック貯金〟のわずかな残り、ン千円でセコく参加したい。

“映画連想馬券”の本命はシンエンペラー

というわけで、自信はないが、参加することに意義がある? 本来なら〝幻の阪神JF馬(?)〟ボンドガールを負かしたサウジアラビアカップの勝ち馬コンバデカーブースを軸にしたい。ご贔屓・松山が連続騎乗だし…でも、過去2戦マイルのみ、400メートル距離延長がどうか、なぜ朝日杯を狙わなかったの? との懸念はある。そうなると1番人気濃厚だろうが、もう1頭の重賞勝ち馬で、ムルザバエフに乗り替わるシンエペラーが浮上してくる。同じ重賞勝ちでも、こちらの京都2歳ステークスのほうがホープフルステークスと縁がありそうだし。おまけにムルザバエフは昨年のアッと驚く14番人気のドゥラエレーデで勝利した〝ホープフルS男〟だもの。でも、今回は人気馬だから、気楽に乗れないかもしれない、という一抹の不安はあるが、昨年以外はあまり荒れないのがこのレースだから。

相手の筆頭は、当然コンバデカーブース。あとはスワーヴリチャード産駒の戸崎ヴェロキラプトル。ドウデュースに武豊の代打で2回乗って結果を残せなかった汚名を、関東のエース騎手として、ここで返上するか。スワーヴ産駒では抽選突破で出走権を得たルメール大将レガレイラも黙ってはいない。〝スワーヴ丼〟も買う。あとは〝時の人〟武豊センチュリボンドも、ステップが黄菊賞で好感が持てる。ステップで好感なら東京スポーツ杯組で唯一の参戦、鮫島駿ショウナンラプンタ、キタサンブラック産駒の松岡ウインマクシマムも押さえよう。

さて、突然ですが、ご挨拶を。長年続けさせて頂いたこの〝ざっくり予想〟も、今回でひと区切り、となります。連載中、映画評論家の〝ヘボ予想〟に付き合って下さり、感謝感謝です。無論、競馬はこれからも続けます。皆様も、ぜひ楽しい〝競馬ライフ〟を!

最後の〝映画連想馬券〟は、シンエンペラーから『シン・ウルトラマン』(22年)を。突如現れた怪獣に対しての〝対策室〟メンバー(斎藤工、長澤まさみほか)と、来たぞ、我らのウルトラマンの奮闘が描かれる。宇宙人に扮した山本耕史が実にハマリ役で、斎藤工と共演の某CMでも〝宇宙人的〟キャラなのは、この映画の延長線上か? 一番興奮したのは、ヒロインのご贔屓・長澤まさみが巨大化し、街を徘徊するシーンだ。この〝巨まさ〟が私には不思議とエロくて、〝巨美女好き〟のマニア心を大いに刺激したものだ。

これがオーラスとなる買い目は、⑥から①②⑪⑬⑮⑯へ馬連&3連複。あと〝スワーヴ丼〟の②⑬の馬連も。ぜひ〝有終の美〟を飾りたい!!

秋本鉄次
映画評論家。〝飲む・打つ・観る〟〝映画は女優で観る〟をモットーに、娯楽映画、中でも金髪女優の評論にかけては業界随一。著書に『パツキン一筋50年 パツキンとカラダを目当てに映画を見続けた男』(キネマ旬報社)など。

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