監督・脚本・製作/イーライ・ロス
出演/パトリック・デンプシー、アディソン・レイ、マイロ・マンハイム、ジェイレン・トーマス・ブルックス、ネル・ヴェルラーク、リック・ホフマン、ジーナ・ガーション
配給/ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
お仕事お疲れ様です!
今年も、この連載ページでたくさんの作品を紹介いたしました。恋愛ものやアクション作品、私が字幕翻訳家としてデビューしたDVD『マルティン・ベック』もありましたね。1年間お付き合いいただき、本当にありがとうございました。
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さて、23年のラストに紹介するのは…ホラー(笑)。
私、怖い映画は大好きなんですけど、「結局なんだったの?」とストーリーが迷子になってしまったりする作品の多いこと多いこと。でも、この作品は痛いシーンがいっぱいだけど、物語がちゃんとしてます! すごく、しっくりきました。季節こそ、ちょっぴりズレてますが、『サンクスギビング』=〝感謝祭〟をお届けします!
感謝祭はアメリカ人にとって一大イベント。お店のセールなどでみんなが盛り上がり、人々は欲しい商品を狙ってハイエナのように群がります。「人より自分!」「誰よりも先に目当ての商品をゲットするぞ!」と、ほぼ乱闘状態でケガ人も多数。お祝いムードのはずが、ここからいろんな人が殺されてしまいます。
16年前に“フェイク予告編”から生まれた映画
住民がビビる中、地元の高校生ジェシカたちが、ジョン・カーヴァーという名前のインスタグラム投稿に自分たちがタグ付けされていることを知り、その投稿を見ると、綺麗に飾られた感謝祭の食卓にジェシカたちの名札があることに気づく。テーブルに自分たちの名札…なぜこんなときに? そして、なぜ自分たちがタグ付けされてるのか?
面白いのは、本作は以前クエンティン・タランティーノ監督とロバート・ロドリゲス監督がタッグを組んだ映画『グラインドハウス』の劇中で流れていた〝フェイク予告編〟なんです。『グラインドハウス』の公開から16年経って、当時、その予告編を監督したイーライ・ロスが自ら本作を製作しました。なんかこういうのってカッコいいですよね。
新人が多く出演するアメリカンホラーには、『ショーガール』のジーナ・ガーションや『グレイズ・アナトミー』のパトリック・デンプシーも出演しています。さまざまな〝痛い〟がありますので、R-18です。
ちなみに、私は趣味のトランポリンがもうできない。なぜなら、あのシーンを思い出すから(痛っ)。激しめのラスト作品になりましたが、24年も楽しい作品を探して、みんなにお届けしますね!
LiLiCo
映画コメンテーター。ストックホルム出身、スウェーデン人の父と日本人の母を持つ。18歳で来日、1989年から芸能活動をスタート。TBS『王様のブランチ』、CX『ノンストップ』などにレギュラー出演。ほかにもラジオ、トークショー、声優などマルチに活躍中。
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