「新庄劇場シーズン3」は、集大成?
就任3年目の新庄剛志監督(51)を支えるため、北海道日本ハムは二軍監督・稲葉篤紀(51)、プロフェッサー・栗山英樹氏(62)の新体制となった。
興味深いのは、栗山氏の新しい肩書だ。
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今のところ(12月24日現在)未定だが、球団フロントの要職に就き、球団運営とチーム編成を取り仕切る事実上の球団トップとなる。
「今も北海道の学校法人グループで特任教授を続けています」(地元関係者)
24年の日本ハムは、栗山氏がキーマンとなりそうだ。そもそも、栗山氏は侍ジャパンを世界一に押し上げた後、〝悠々自適〟も示唆していたが、ここにきてチームの状況が変わり始めた。
「フロントが予想していた以上に若手野手が成長してきました。清宮幸太郎、野村佑希、新4番の万波中正に安定感が出てきました。成長してきた以上、24年は勝負すべきだと考え、ゼネラルマネジャーだった稲葉氏を現場(二軍監督)に戻すことが決まって、次にフロントを統括できる人を探し始め、前監督でもあった栗山氏に戻ってきてもらったんです」(関係者)
“続投が最善の選択”
清宮たちの成長を語るうえで、欠かせないのが新庄監督だ。清宮の三塁コンバート、守備難の野村の外野兼務などは、新庄監督のアイデアだ。エラー連発で我慢しなければならない場面もたくさんあった。しかし、試合を読む力を養うには必要なことだった。その代償だろう、こんな情報も水面下でささやかれていた。
「2年連続の最下位が現実になりかけた中盤、新庄監督の休養説がチラ付いていたんです」(同)
球団は協議を重ね、「続投が最善の選択」となったわけだが、野手陣が成長したことで、3年目の新庄監督に求める結果も変わった。それこそ勝利である。
「24年シーズンも序盤でつまずくことになれば、周囲がザワついてくるでしょう。稲葉氏を二軍監督に異動させたのは、清宮たちの次の世代を育ててもらうため。優勝、日本一の経験もある栗山氏にチームを立て直してもらい、その後のことはシーズン後に…」(同)
最高の着地点は、新庄監督で優勝すること。そのため、栗山氏にはシーズン中も、新庄監督の助言役を務めてもらう。
〝新庄劇場〟に侍Jのエッセンスが注入され、常勝軍団となればいいのだが、果たして…。
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