福岡ソフトバンクが山川穂高(32)に提示した新年俸は「4年12億円プラス出来高」。女性トラブルで謹慎処分が下された23年の推定年俸は2億7000万円だから、昇給である。
「山川が強制性交の疑いで書類送検されたのは23年5月。8月に嫌疑不十分で不起訴となりましたが」(スポーツ紙記者)
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その後、山川はFA権を行使。ソフトバンク入団が決まったが、感情的に割り切れないのが西武側だ。
「渦中の真っ只中に関係各所に謝罪して回ったのは、西武のスタッフです。大幅減俸を提示され、山川が『自分は必要とされていないと思った』と言うのは、どこか違う気がします」(球界関係者)
「自分を戒めるためにFA宣言した」とも山川は言っていたが、球団との間には遺恨のようなものが残ってしまった。
「ソフトバンクは人材の宝庫。当然、FA喪失に伴う人的補償の権利は行使します」(前出・地元紙記者)
山川の移籍決定後の12月21日、西武はヤクルトとの交換トレードを発表している。放出したのは19年ドラフト1位の宮川哲投手で、獲得したのは元山飛優内野手。内野手が不足していたとはいえ、「放出要員でサービスしたのは西武」との意見がもっぱらだ。この交換トレードを指して、
「山川の人的補償で投手を獲るから、宮川を放出できたのでは? すでに目星をつけている投手がいるのではないか」
との声も多く聞かれた。
監督不在…異例の入団会見
「投手は何人いても困りません。でも、山川に代わる大砲候補が新外国人選手だけなのは心配です」(同)
FAに伴うプロテクト名簿のやり取りには、心理戦の要素も含む。ソフトバンク側は28人までプロテクトできるが、西武が「投手を出し、内野手を補強した」ことで、投手と野手のどちらを重点的にガードすればいいのか分からなくなってしまった。
「ファンの反対もある程度覚悟していましたが、ここまで酷いとは思いませんでした。山川の入団会見に小久保裕紀監督(52)を同席させなかったのは、批判から守るため。監督の立場上、期待しているとしか言えないし、言動次第では被害女性を傷つける恐れも出てきます」(関係者)
監督不在の入団会見は異例なこと。抗議電話も殺到。このうえ人的補償も…。ソフトバンクは、まさに〝泣きっ面に蜂〟だ。
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