社会

中国が年明けに“戦争宣言”!? 尖閣諸島支配目前…台湾総統選で緊急事態に

hapelinium
(画像)/Shutterstock

2024年、中国が尖閣諸島を実効支配する――。

こんな怖ろしい説が現実味を帯び始めたのは、12月9日までに日本の通信社がインタビューした中国人民軍の中将で、中国シンクタンクの元副院長でもある人物が「戦争を望まないが恐れない」「中国軍の強大な力を日本は見くびるな」と発言したため。さらに、同中将は「尖閣について挑発したのは日本だ」とも主張。台湾と尖閣を同時攻撃する可能性をも示唆したのだ。

【関連】中国・李前首相の急死で“天安門事件”再燃!? 国民の不満が当時と酷似… ほか

外信部の記者が言う。

「この発言には、防衛費増額を掲げる岸田政権に対抗する狙いが見える。加えて、来年1月の台湾総統選で中国と距離を置く与党・民進党をけん制したものだと受け止められているのです」

ただ、同発言は決してその場しのぎのでまかせではないという。今年、中国海警局を含む同国の艦船が尖閣諸島周辺の接続海域を航行した日数は、12月16日現在で330日を超え、過去最高を記録している。

また、わが国の国家安全保障局関係者によれば、「中国にとって尖閣と台湾はワンセット。年明けに行われる台湾総統選で民進党候補が勝てば、不測の事態が起きる可能性が急激に高まる」とみられているからだ。

自衛隊も手を出せない

外信部の記者が続ける。

「加えて、ずさんな国内事情も横たわっている。中国は不動産バブルが崩壊し、各地でマンション建設が止まったまま。先に住宅ローンを組んでしまった人民の怒りはすさまじく、習政権は〝ガス抜き〟を必要としているのです」

こうした事態に対し、日本は早急に対抗策を打つ必要があるが、政治資金問題で永田町は機能停止状態だ。さらに米軍のオスプレイ墜落事故で、南西諸島における訓練も困難になっており、中国側にとっては絶好の機会が訪れたとも言えるのだ。

「そのため、数百隻もの漁船に乗り込んだ武装民兵が、突如尖閣に上陸し、中国側に〝救助〟を求める作戦の決行が危ぶまれている。この方法では民兵らが漁民を装っているため、自衛隊も手を出せないのです」(同)

もしもこれが具現化すれば、来年は日本にとって〝最悪の年〟となりそうだ。

あわせて読みたい