
生命保険大手の第一生命保険が、元女性社員(89)の不正で大騒動に揺れている。2月12日には外交員の監督責任を巡り、親会社の第一生命ホールディングス(HD)を含めた全役員43人の報酬を減額すると発表した。
第一生命の渡邉光一郎会長と稲垣精二社長は、3月から3カ月間、月額報酬の半分を自主返納する。HDを含む両社の役員9人も同期間、月額報酬を10~30%減額。さらに両社の執行役員以上の43人を対象に、7月から1年間、業績連動で払われる報酬を10%減額するという。
元社員は半世紀にわたり、山口県内で保険を売り続けた女性で、一時は月収1億円に達したと社内で伝説のように語り継がれていた。
「私に預ければ年利10~30%で運用できる」
「山口県周南市の西日本マーケット統括部徳山分室に勤務していた元社員は、4万4000人いる外交員としてトップの営業成績を上げ続け、会社から全国で唯一の肩書『特別調査役』を与えられていた。定年退職後も昨年7月まで在職し、社内では〝女帝〟と呼ばれていました」(同社関係者)
しかし、2002年ごろから「私は特別枠を持っているので、資金を預ければ年利10~30%で運用できる」と持ちかけ、顧客24人から計19億5100万円をだまし取っていた。
「実は17年に外部から情報があり、一度調べたのですが事実を見抜けませんでした。今回は昨年6月、同じ外交員をしている元社員の実娘が、第一生命HDの副社長に相談したことがきっかけで、すべての事態が明らかになった。そして、7月に刑事告訴し、元社員は懲戒解雇されました」(第一生命HD関係者)
元社員は「認知症で訴訟能力がない」と、裁判への出廷を拒否しており、大金もどこへ行ったやら。すっからかんで被害弁済もおぼつかないと伝えられている。
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