(画像)Asier Romero/Shutterstock
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【独走スクープ】楽天・三木谷氏が“侍ジャパン”栗山監督に球団オーナー代行を依頼!?

WBCを戦う「侍ジャパン」率いる栗山英樹監督に、大会後の「楽天オーナー代行」転身説が浮上した。背景にあるのが、国会登院問題の渦中にある暴露系ユーチューバー〝ガーシー〟こと東谷義和氏の三木谷浩史・楽天会長攻撃だ。


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「すべては昨年の参院選での当選後、国会に一度も登院していないNHK党所属でガーシー氏(本名・東谷義和)問題の余波です。参院懲罰委員会による除名を含めた厳しい処分が、回り回って楽天グループ・三木谷浩史オーナーの女性スキャンダル疑惑に発展しました。しばらくは、何かと目立つプロ野球のオーナー職から身を潜めるのが狙いでしょう」


2月22日、参院本会議でガーシー氏に「議場での陳謝」を科す懲罰を、与野党の賛成多数で可決したことを受け、球界首脳から三木谷オーナーが「当面、表舞台から身を隠すのでは」という声が上がっている。


UAEのドバイ滞在を続けるガーシー氏は「議場での陳謝」に応じる意向を示しているが、登院しなかったことについて「著名人による自らへの告訴で、日本に帰れば不当な拘束を受ける可能性があるため」と弁明している。


その「著名人」の1人が、三木谷氏だ。


「芸能人のアテンダー」を自負し、著名人に夜のお相手をアテンドするなど裏社会を熟知するガーシー氏が、YouTubeで三木谷氏の〝私性活〟を暴露したことが発端だ。


「M社長が、いま戦争で大変な状況になっているウクライナの女性を集めて、いかがわしいパーティーをしていたらしい」

いまは目立ちたくない…!?

さらにこの投稿に追撃したのが、ガーシー氏が所属するNHK党の立花孝志党首。三木谷氏が警視庁に刑事告訴(恐喝および名誉毀損容疑)していたことを暴露し、「虚偽告訴」として三木谷氏を提訴。ドロ仕合に発展した。

刑事であれ、民事であれ、裁判になれば、三木谷氏の〝買春疑惑〟が法廷にさらされるのは明らか。三木谷氏には「2億円の口止め料を払った」という噂もあり、それが事実なら、カネの出所、税務処理も追及される。


「警察は三木谷氏からの被害届を突破口に、女性アテンドをさらされた木村拓哉、中居正広、山下智久、城田優らの案件にも切り込む方針です。ガーシー氏が日本に帰国すれば拘束される可能性があり、登院できないと訴えるのはそのためです」(テレビ局の情報番組スタッフ)


いかなる判決が出ても、三木谷氏と楽天グループにはメリットがない。とにかく今は目立たず、身を潜めてフェードアウトを待つ…。楽天球団に「オーナー代行ポスト」を設けるのは、そのためだ。


その新ポストをめぐる人選で白羽の矢が立ったのが、侍ジャパンの栗山英樹監督。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の開催は原則、4年に一度。来年のパリ五輪では野球が実施競技から除外されるため、栗山監督の任期は今大会で満了する。


気になるのは、今後の身の振り方だ。


日本ハム監督を10年務め、リーグ優勝2回、日本一1回。自らが育てたダルビッシュ有、大谷翔平らに出場を要請し、「史上最強」のスター軍団を編成した侍ジャパン監督の功績…。


それらを考えれば、今さら特定球団の監督やGMへの転身はそぐわない。しかし、東北楽天イーグルスの実質トップで、グループ会長の三木谷氏に代わる「球団オーナー代行」なら、グレードが見合うという判断だ。

赤字の財務改善等に注力するため

三木谷氏は、グループ幹部に対し、経営に専念する方針を示している。同グループが2月14日に発表した2022年12月期決算は、過去最大となる3728億円の赤字。ドコモ、KDDI、ソフトバンクに続いて新規参入したモバイル事業の赤字が大きく足を引っ張った形だ。

昨年6月時点で社債および借入金は約2兆5370億円。資本増強による財務改善が急務となっている。三木谷氏は、この莫大な有利子負債を稼ぎ頭である楽天銀行および楽天証券の上場による資金調達で穴埋めする戦略を打ち出している。


「上場達成まではそちらに注力する必要があり、当面、球団は信頼できる人物に代行してもらう」という論理である。


「球団には、斬新な誘客手法で評価が高く、石井一久監督や選手たちの信頼も厚い、楽天モバイル執行役員の米田陽介球団社長もいる。しかし、海千山千の大手企業トップが居並ぶオーナー会議で、楽天球団の主張を押し通すのに、39歳の米田社長ではちょっと荷が重い」(スポーツ紙デスク)


三木谷氏がこれまで一貫して主張してきたのが、外国人選手枠の拡大・撤廃だ。そのためにはNPBとMLBの協約締結が必要で、今回のWBCを通してメジャー首脳と信頼関係を築いた栗山氏の存在は極めて大きい。


その栗山氏は、日本ハム監督を勇退した後、球団が用意した新ポスト「プロフェッサー」に就き、現在に至っている。


日本ハムの今季開幕戦は、600億円を投じて新設した『エスコンフィールド北海道』で行われる。対戦する楽天の開幕投手は、駒大苫小牧高時代に甲子園夏季大会2連覇を達成した「道産子スター」の田中将大投手。


この〝配慮〟にも、栗山氏と楽天球団の急接近が見て取れる。