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JRA重賞『朝日杯フューチュリティステークス』(GⅠ)映画評論家・秋本鉄次の“ざっくり”予想!

秋本鉄次
秋本鉄次(C)週刊実話Web 

「〝ボンドガール回避〟の文字を見て、落胆を隠せない私である」と先週記したのだが、そもそもこれが誤算だったのか、と見苦しくも言い訳したりして…。「こうなったらナナオに頑張って貰おう」、「ボンドガールの代わりに推したいのは…サフィラ! 〝恩馬〟サラキアの下という良血馬だからね」と強調したものの、蓋を明けてみれば、いずれも馬券圏内に入らず、印の3番手扱いの大野キャットファイトも10着で、ナナオ12着、サフィラ4着…の体たらく。

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私の印の4~6番手扱いだった北村宏アスコリピチェーノ、ルメール大将のステレンボッシュ、横山武コラソンビートでワンツースリーを決められては声も出ませんワ。勝利騎手の北村宏司は、2015年・菊花賞のキタサンブラック以来のGⅠ勝利だそうで、おめでとう。サイン馬券界では、大谷の移籍先がドジャースに決まった直後だから、ドジャーブルーの青枠が来た! と持ち切りだが…。

「6頭ボックスで買ってりゃ、馬連2330円、3連複3680円の好配当取れたじゃん」と言われそうだけど、日本酒は2合まで、ボックス馬券は5頭まで、と決めているんでね。サフィラは4着と言っても、3着とは3馬身差では惜しいともいえない。むしろ、ナナオが、直線さあ先頭に立つか? と一瞬〝夢〟を見たが、そのあとバタバタに。やっぱり千六は長いのか? 千四までかね…。でも、性懲りもなく来年もナナオを追う! と唇噛みしめ、心に決めた。

さて、今週は牡2歳のGⅠ朝日杯FSだが、牝馬ほど力が入らないのも事実。というより先週、ちょっと多めに買って散財したので、今週は投資額を控え目にしたい。大勝負は来週の有馬記念だからだ。なかなか軸を決め切れないメンバーと思いつつも、東スポ杯2歳Sで2着に人気薄の西村淳シュバルツクーゲルを連れて来て、馬連9420円の高配当をもたらしてくれた勝ち馬シュトラウスを軸にしたい。

今回の鞍上は、モレイラじゃなくてマーカンド。達者な外国人騎手だろうから信じよう。ところで、このシュトラウスという馬、初戦がレーン、2戦目がルメール、3戦目が前出モレイラと、すべて異なる外国人騎手が鞍上というのも珍しい。まあ、全部馬券圏内なのだから〝ガイジン好き〟なのかな? 私も好きだよ。グラマー美女に限るけどね(できればパツキン)って、コラコラ。

“映画連想馬券”の本命はエンヤラヴフェイス

1頭軸では不安があるので、デイリー杯2歳S1着の川田ジャンタルマンタルを押さえておこう。相手は同レース、2、3着の幸エンヤラヴフェイス、松山ナムラフッカー。そして、ベゴニア賞勝ちの坂井瑠オーサムストロークと続けよう。川田からルメールに乗り替わる秋明菊賞勝ちのダノンマッキンリーは、1400メートルまでの経験しかないのが懸念材料(先週のナナオなども初の距離延長に泣いたクチ)で、この朝日杯FSに限れば、過去20年以上も勝っていないそうだ。〝危険な人気馬〟っぽいが、ルメール大将騎乗だけに消し切れない。代わりに、他の初の距離延長組もバサバサ切ろう。さらに武豊エコロヴァルツ、横山武セットアップの北海道組はステップに難アリで無視。特に武豊は〝休養明け〟だし…。

唐突ですが、今年の漢字は「税」に決まった。どこかにサインはないか、と出走表をガン見していたら、横から家人が「税にちなんで〝ゼイ肉〟はどう? 一番大きい馬!」と言ってきた。メンバー中、前走最も重い体重の馬は? シュトラウスじゃん! いい後押しになるかもよ。〝ゼイ肉〟じゃなくて筋肉だぞ(苦笑)。ただ、大外枠が心配だなあ。

さて〝映画連想馬券〟は、エンヤラヴフェイスのフェイスから『フェイス/オフ』(97年)はどうか。凶悪テロリストと彼を追うFBI捜査官が、外科手術で互いの顔を入れ替えて、という奇想天外な展開で繰り広げる宿命の対決を描いたアクション。爆破あり、銃撃あり、ボート・チェイスありと見せ場は盛りだくさんで、ジョン・トラボルタとニコラス・ケイジという個性派スターが、悪の顔とヒーローの顔を入れ替えながらガチで闘うあたりが面白い! 『男たちの挽歌』(86年)などで知られる香港のアクション才人ジョン・ウー監督が、ハリウッドに進出して撮った1本でもある。

買い目は⑰から③⑦⑧⑬⑮へ馬連&3連複、③から⑦⑧⑬⑮へ馬連&3連複。何とか「有馬」の軍資金を稼ぎたい!

秋本鉄次
映画評論家。〝飲む・打つ・観る〟〝映画は女優で観る〟をモットーに、娯楽映画、中でも金髪女優の評論にかけては業界随一。著書に『パツキン一筋50年 パツキンとカラダを目当てに映画を見続けた男』(キネマ旬報社)など。

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