これも時代の流れなのか――。かつて力士の結婚式といえば、芸能界の人気スターも顔負けの華やかなものだった。
「1995年5月に横綱・貴乃花(当時)と元フジテレビのアナウンサー・河野景子さんが都内のホテルで挙げた結婚式には約1000人が招待され、挙式費用は4億円と言われた。日本中の注目を集め、テレビ局3社が特番を組んだほどでした」(スポーツ紙記者)
こんな力士の結婚も、近年はすっかり様変わり。ド派手な挙式から一転、結婚したことを隠す力士まで現れたのだ。
半年以上、結婚の事実を公表しなかった人気力士の遠藤は、「妻は一般人で、芸能人じゃない。力士は土俵の上で闘っている姿を見せればいい」との考えを貫き、いまだに新妻の経歴はおろか名前すら明らかにしていない。
「この上をいったのが、去年の初場所限りで引退した元大関・豪栄道の武隈親方です。東京都出身の年下の女性と半年前にひそかに結婚し、何と去年の11月には第1子の長男が誕生していたことを隠していたのです」(担当記者)
新妻の支えもあって見事に復活した照ノ富士
15年にわたる現役時代は〝大和魂〟をウリに、どんなにつらいときも我慢を貫き通した豪栄道。こちらも、信念をもっての非公表だったのか。
相撲ファンとしては、何とも寂しい現状だが、2月11日には久しぶりに人気力士の結婚式が執り行われた。
「春場所(3月14日初日)で二度目の大関取りに挑む照ノ富士です。お相手は、同じモンゴル出身のツェグメド・ドルジハンドさん。2人は、照ノ富士が入幕したばかりの2014年ごろに知人の紹介で知り合い、隅田川岸などでデートしながら愛を育み、18年には結婚していました。ただ、当時は怪我で幕内からの転落が決まった直後。とても結婚式を挙げられる状況ではなかったんです。その後、新妻の支えもあって見事に復活し、あらためて挙式を行ったわけです」(同・記者)
目下、照ノ富士の調整は上々だという。この勢いで大関返り咲きだ。
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