またもや〝日本人選手イジメ〟が勃発か? 女子スキージャンプの高梨沙羅が〝被害〟に遭ったのは、オーストリアで2月6日に行われたワールドカップ(W杯)ジャンプ女子・個人第5戦でのことだった。
「1回目のジャンプで91.5メートルを飛び、大差で首位に立ちましたが、その後、彼女の失格がアナウンスされたのです。過去4戦でトータル4位、来年の北京冬季五輪に向け好調な仕上がりを見せていただけに、残念な結果となりました」(スポーツ協会担当記者)
「高梨失格」は速報で日本メディアにも配信されたが、その理由については伝えられていなかった。帯同した日本コーチ団によると、着用したスーツの太もも部分が規定よりわずかに大きいと判定されたという。
日本コーチ団は首を傾げるばかり。それもそのはず、同大会に出場していた伊藤有希も同じ理由で失格となったが、丸山希など他の日本人選手にはおとがめなしなのだ。
日本選手団はスーツの色こそ違えど、全員が同じ規格のものを着用している。一方がアウトで、もう一方がセーフというのは理解に苦しむところで、そもそも第4戦までは同じ検査を受けても問題はなかった。
日本人選手が勝つたびルール変更の黒歴史…
「生地の厚さが違えば浮力も変わってきます。1998年の長野冬季五輪で日本が快勝した後、ヨーロッパ勢の呼び掛けでスキー板の長さが『身長の146%まで』と変更されました。これで背の低い日本人は一気に不利になりました」(同・記者)
V字ジャンプ、ワックス、軽量化された板など、これまでも日本人選手が勝つと、すぐにルールが変更されてきた。
「競泳や柔道も同様です。こうしたスポーツのルール変更を提案されるとき、必ず出るのは選手の安全性です。日本オリンピック委員会も改正協議に参加しているのですが、いつも押し切られてしまう」(スポーツライター)
紛糾する東京五輪の裏で、冬季五輪の心理戦がすでに始まっている。いきなりの失格で動揺する高梨のメンタル面が心配だ。
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