梨元勝(C)週刊実話 
梨元勝(C)週刊実話 

病室でラジオの収録をこなしサイトで自身の病状を発信し続けた梨元勝の執念【著名人の壮絶な闘病16】

【関連】「女優の体は簡単に傷をつけられるものじゃない」外科手術を拒んだ川島なお美【著名人の壮絶な闘病14】 ほか

レントゲンで右肺に影があると診断され、肺にスコープを入れ細胞を採取する精密検査の結果、肺ガンと分かった。


「ゴシップだけでなく、数多くの著名人の闘病も取材してきた梨元さんは、『自分のこともきっちり伝えたい』と決意し、自らのサイトで病状の経過を報告し始めたんです」(女性誌記者)


このとき、すでに「ステージ4」だったとされ、抗ガン剤の副作用に苦しんだ。そんな梨元さんを献身的にサポートしたのは、妻の玲子さんと一人娘の麻里奈さんだった。


「それまでは衝突することもあったという麻里奈さんが、食欲が落ちた梨元さんのために、家にあった調味料を全部病室に持ち込み、おかゆにかけて味を調整したそうです。そのかいあって、梨元さんは食事をとれるようになったと、のちに玲子さんが明かしています」(同・記者)


タバコは吸わなかったという梨元さんだが、数年前に肺炎を患っており、そのときのダメージもあったのか病状は急速に悪化した。

「病気の人たちを励ましたい」

それでも梨元さんは病室にパソコンと携帯電話を持ち込み、亡くなる直前まで仕事を続けた。

「ラジオの収録まで病室でこなしていましたからね。自分が発信することで、同じように病気と闘っている人たちを励ましたいという思いがあったそうです」(同・記者)


玲子さんには弱音をもらすこともあったというが、最後まで芸能リポーターの仕事を全うし、8月21日午前5時19分に亡くなった。


タレントだった麻里奈さんは父の遺志を継ぎ、一時は芸能リポーターの道に進み、梨元さんが育てた多くの後輩芸能記者たちとスクープを競い合っていた。