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『週刊実話』創刊65周年特別企画・本誌が選んだ時代のヒーロー〜平成後期・大リーグの“記録を塗り替えた侍”イチロー

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イチロー(C)週刊実話 

 本誌『週刊実話』が誕生したのは昭和33(1958)年のこと。前々年の経済白書が〝戦後の終結〟をうたい、日本経済が飛躍的な成長を遂げた時期に、『実話出版』から9月22日号として創刊された――。その後、一時的な休刊を経て昭和42年5月、『日本ジャーナルプレス新社』(弊社『日本ジャーナル出版』の旧社名)の設立とともに復刊。以来、週刊誌として発行され、今年創刊65周年を迎えたのである。その65年の歴史の中から選びぬいた、いまも輝ける時代のヒーローたちをご紹介。

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昭和を代表するプロ野球界のスターが長嶋茂雄なら、間違いなくイチローは平成のスターと言えるだろう。日本では7年連続首位打者の偉業を達成。米メジャーリーグでも首位打者や盗塁王を獲得するなど日本人選手が活躍できることを証明し、〝日本アスリート界のヒーロー〟となった経歴を持っているからだ。

本名は鈴木一朗。昭和46年に愛知県で生まれ、平成3年に愛知工業大学名電高からドラフト4位でオリックスに入団。その後は二軍生活が続くも、平成6年に監督になった仰木彬が登録名を「イチロー」に変更させて一軍に抜擢。同年史上初の200本安打(最終成績210本)を達成し、首位打者に輝いた。

また、阪神大震災が発生した平成7年には「がんばろうKOBE」を合言葉にリーグ優勝、翌年はチームの日本一にも貢献した。

現在も日米球界に貢献

平成12年にポスティング制度を利用してメジャーのシアトル・マリナーズに移籍したイチローは、入団1年目にシーズン242安打を放ち、新人最多安打を記録。途中、ニューヨーク・ヤンキースに移籍するも、平成26年からは再びマリナーズでプレーした。

そして同31年、東京ドームで行われたオークランド・アスレチックスとの日本開幕戦に出場し、2試合目終了後に現役引退を表明。日米通算28年間で積み上げた安打数は、なんと4367本だった。

現在、イチローはマリナーズの会長付特別補佐兼インストラクターとして活躍。その一方で「(学生野球の)役に立ちたい」と、学生野球資格指導者登録の認定を受け、日米球界に貢献している。

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