立憲民主党の泉健太代表が11月4日、都内で講演し「次期衆院選では政権獲得を目標としない。5年後を目指す」と発言したことに党の重鎮、小沢一郎氏が激怒。本格的な「泉おろし」を宣言するなど波紋を広げている。
問題の発言は、泉代表が行った法政大学の講演会で飛び出したもの。泉氏は「次は政権交代と言いたいが、党を再生するには手順が必要だ。次の総選挙で基盤を築き、ホップ、ステップで5年後政権交代だ」とのビジョンを示した。これに噛みついたのが小沢氏だったのだ。
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小沢氏は7日、国会内で記者団に「野党第1党が政権を目指さないと言ったら国民はどう思うか。支持するやつなんかいない」と激しい口調で泉代表を批判、その上で「代表を辞めたほうがいい」とまで突き放した。腸の煮えくり返る小沢氏は自身のグループ『一清会』の初会合を国会内で開き、さらに泉おろしをヒートアップさせた。
“政権交代5年後”にイラ立ち
「小沢さんが泉おろしの先頭に立つのには理由がある。2021年に代表選が行われた際、泉氏が勝てたのは小沢氏が泉氏側に付いて他陣営の切り崩しに奔走したところが大きい。小沢氏は代表選勝利の見返りに総合選挙対策本部の〝本部長代行〟などの要職を求めたとされる。だが、泉氏は小沢氏を警戒する周囲の反対で一兵卒の無役にした。その遺恨が今も残っているんです」(立民関係者)
代表選における論功行賞を無下にされたのであれば、小沢氏の「泉おろし」も合点が行く。
「小沢さんは過去に根を持つほど器の小さい人間ではない。それより支持率の下げ止まらない『増税メガネ』政権を打倒するチャンスが到来しているのに、野党第1党のトップが〝政権交代は5年後でいい〟と悠長なことを言っている。常在戦場の小沢さんにしてみたら、今の立民執行部は仕事をしていないのと一緒。次期衆院選で他の野党と連携し、非自民統一候補擁立を説得しようとしない泉代表にイラ立ちが隠せないのです」(小沢シンパ)
勢いのある野党第2党の日本維新の会や国民民主党は、自公政権に一丁噛みしたい腹がミエミエ。
「残る野党は、日本共産党、れいわ新選組です。これに維新、国民の一部反自公議員を引き込むと政権奪取も夢ではない」(政界関係者)
81歳老兵、小沢氏は消え去らない?
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