(画像)vodograj/Shutterstock
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プーチン大統領死亡!? ロシアは火消しに躍起も国民の不信感SNSで広がる

ウクライナ侵攻で苦戦を強いられながらも国内で圧倒的な人気を誇り、来年3月の大統領選で通算5期目の当選が確実視されているプーチン大統領。その同氏を巡り「死亡説」がSNSを中心に広がっている。


情報の発信元は「SVR将軍」と名乗る匿名人物。秘匿性が高いことで知られる通信アプリ『テレグラム』で発信され、それによるとプーチン氏は10月22日夜に心臓発作で倒れ、26日夜にロシア北西部バルダイの公邸で死亡したという。


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「『SVR』はロシア対外情報局の意味で、発信者は政権内部の関係者から情報を得て国外から発信している退役将官とみられている。この人物は以前にもロシア当局の情報をリークしたことがあるが、今回はプーチン氏の死亡ばかりか、11月4日にモスクワの赤の広場に姿を現したのは3人いる影武者の1人だと暴露しているのです」(全国紙外信部記者)


ただ、これは荒唐無稽な話ではない。2020年のインタビューでプーチン氏は「過去に影武者の使用を提案されたが、拒否した」と話したことがある。また、米ニューヨーク・タイムズは今春、プーチン氏が化学療法を受けていると報道。がんやパーキンソン病などのウワサも根強いからだ。

国民は不信感を強め…

ウクライナ国防省の報道官は、この死亡説を浮足立った行動に出る者をあぶり出すためにロシア当局が流した情報との見方を示唆したが、当のロシアは火消しに躍起。大統領報道官が「虚報だ。プーチン大統領は健康だ」と全面否定したほどなのだ。

「もっとも、それが『ロシア当局は真実を伝えていない』と国民の不信感を強めている。プーチン氏が健在だと強調すればするほど、逆に疑念が広がっているのです。そのためか、現在ロシアでは『プーチン 死亡』という単語でネット検索する人が爆発的に増えている。国民も情報の真偽に注目しているのです」(大手紙外信部デスク)


死亡説の真偽は不明だが、もしもこれがウクライナ側が仕掛けた〝陰謀〟なら、その効果は絶大だったといえそうだ。