「やったぜ! ベイビー!」と思わず口笛を吹きたくなるような結果となったエリザベス女王杯である。〝牝馬の鉄〟としての面目を保ったことも嬉しいが、ほとんど大本線的中の会心予想となっただけに喜びもひとしお。先週の文中最後に「いずれにしても力が入る!」と念を押して、普段のGⅠより多く買ったのも功を奏した。他人の自慢話なんて退屈だろうが、たまにだから、聞いてね。
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「彼(ルメール)が重賞未勝利のブレイディヴェーグをチョイスし、なおかつ〝勝ちます〟宣言をしたことで、人気が増すかもしれない。菊花賞でも重賞初のドゥレッツアを勝たせた〝ルメール・マジック〟が炸裂するのか、と思いながらも、一方の川田も2月のクイーンカップでハーパーを重賞勝利させたのだから心配ご無用」と書き、「今秋のGⅠ4鞍のうちこの2人で2勝づつ(中略)。今やルメールと川田の〝二人の世界〟?」とも記した。まさしくその通り。
この2人で優勝と3着だもの。そして、2着に割って入ったのが、毎度〝ご贔屓〟と書いている松山のルージュエヴァイユで、1、5、3番人気で馬連1580円、3連複2910円は好配当でしょ。私にとっては、本年度最大級の感涙レースとなった。
惜しい4着は戸崎ライラックで、やはり〝エリ女〟のヒモは府中牝馬ステークス組が怖いね。昨年の覇者ジェラルディーナは、今年不振でもムーア騎乗が注目され、2番人気となったが、いきなり出遅れでほぼ万事休す…5着に入ったのは底力だが…強くは推さなかった自分を褒めたい。
さあ、勢いに乗って、今週はマイルチャンピオンシップ。来週のジャパンカップは鉄板っぽいし、今秋でメンバー的に荒れるならココ? とも言われているが、先週も書いた通り、今秋の傾向は、あまり荒れない。1~6番人気で決着し、1番人気は必ず〝馬券圏内〟は継続されそうに映る。
おそらくルメール大将シュネルマイスター、川田セリフォス、西村淳エルトンバローズ、モレイラのソウルラッシュで1~4番人気となるのだろう。またしてもルメール、川田の〝二人の世界〟の可能性も十分。川田に関する〝時事ネタ〟〝オカルト馬券〟として、12日に投開票された京都府の八幡市長選で川田翔子氏(33歳)が選ばれ、女性最年少市長が誕生したというニュースがある。川田つながりで、騎手の川田もマイルチャンピオンシップ〝当選確実?〟という見立てだが、はてさて…。
“映画連想馬券”の本命はセリフォス
伏兵としては、過去10年で7回も馬券圏内の富士ステークス組が挙げられるが、今年はレベルが高くなさそう。勝ったナミュールの鞍上ムーアは、先週〝エリ女〟のジェラルディーナの他は、ほとんどイイとこなし。モレイラからの鞍上変更も強化とは言えまい。むしろ継続騎乗で2着の横山和レッドモンレーヴに目が行く。近走、継続騎乗していたソウルラッシュをモレイラに譲った形のご贔屓・松山のセルバーグは、2016年のミッキーアイルのような逃げがキマれば面白いが…。
本来は切りでも、〝エリ女〟2着でお世話になった松山だから無視も出来まい。同じく逃げ? のデムーロ騎乗エエヤンは、関西弁馬名なのに関東所属で、関西経験も今回初では苦しいか。昨年2着でも人気薄の北村友ダノンザキッドが穴馬と言われるが、前走負け過ぎ。あと1頭なら富士ステークス3着で継続騎乗の池添ソーヴァリアントを。
さて〝映画連想馬券〟だが、セリフォスはエーゲ海の小島からの馬名。この地域を題材にした別の作品を以前取り上げたが、今回は『ナバロンの要塞』(61年)と行こう。ナチスドイツがエーゲ海・ナバロン島に作った巨砲要塞の爆破作戦を敢行するコマンドたちを描いた戦争アクション大作だ。
ただし、ナバロン島は実在せず、架空の設定なので地図で探しても無駄ですぞ。グレゴリー・ペック、アンソニー・クイン、デヴィッド・ニーブンなど往年のスターが勢ぞろい。この手の特殊部隊・敵地潜入・密命完了もののお手本となった。子供のころ見て大興奮した覚えがある。男装の女パルチザンを勇ましく演じたイレーネ・パパスも良かった! 原作は映画化多数の冒険アクションものの大家、アリステア・マクリーン。
買い目は①⑦⑨⑪のボックス馬連&3連複で⑨⑪がらみ厚目。⑨から⑧⑫⑬、⑪から⑧⑫⑬へ馬連。⑨⑪縛りで⑧⑫⑬へ3連複。今週は通常の投資額に戻そう。勝負は、来週のジャパンカップ!
秋本鉄次
映画評論家。〝飲む・打つ・観る〟〝映画は女優で観る〟をモットーに、娯楽映画、中でも金髪女優の評論にかけては業界随一。著書に『パツキン一筋50年 パツキンとカラダを目当てに映画を見続けた男』(キネマ旬報社)など。
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