
現在の大学3年生、いわゆる2022年の春に卒業する大学生(2022年卒)らを対象とした企業の採用活動が、いよいよ来月3月1日に解禁される。
振り返ると、昨年は解禁直後に新型コロナウイルス感染拡大の影響で、3月2日から全国の小中学校・高校・特別支援学校などの臨時休校が要請されるなど、スタート時から波乱含みとなった。そのため、就職戦線においても各企業は会社説明会の延期や採用活動の一時中断を余儀なくされるなど、解禁直後から大きな混乱が生じた。
それに比べると、今年の就職戦線は3月1日解禁以降に環境が大きく変わることは見込まれないことから、ある意味落ち着いて就職活動に臨めると言えるかもしれない。
しかし、各人材採用関連業者がリリースしている指標などを見てみると、今年の各企業の採用意欲は、長引くコロナ禍の影響で全体的には弱含みのようだ。
ある採用コンサルタントは、2022年度の就職戦線についてこう語る。
「リーマン・ショック直後の冷え込みとは言えないが、全体的に間口が狭まっている印象です。そして、コロナ禍ですっかりオンラインによる採用活動が定着し、面接のみならず、インターンシップや会社説明会などもオンラインが主流となっています。そして、就活情報が主催する就職合同説明会などは行われなくなったため、受け身でいる学生はあっという間に取り残されます。つまり、学生は自らが動いて各社のオンラインによる採用活動にアプローチしていかなければならなくなりました。その結果、スタートの時点で以前よりも勝ち組と負け組の差が大きく現れているのが今年の特徴かもしれません」
オンライン面接の普及はメリットが多い
既に、採用活動においても主役となったオンライン。各社もオンライン面接のノウハウなども増えてきたことから、以前ほどのミスマッチも少なくなっているという。
「昨年度は、相変わらずリアル面接にこだわる役員もいたため、最終面接だけ応接室でのリアル面接をしていました。しかし、最終面接に来る学生の質が、オンラインとリアルで変わりませんでした。そのため、最終面接のオンライン面接だけに変更しました。在宅勤務が当たり前になってくると、オンライン上における所作というものも必要になってくると考え、オンライン面接で十分と考えております」(企業の採用担当者)
学生側にとっても、オンライン面接の普及はメリットが多い。まず、何と言っても交通費が大幅に削減される。さらには移動時間が削減できるため、多くの企業の面接を受けられることも魅力だろう。
ある意味、新しい生活様式が定着してから初めてとなる就職戦線。オンラインであれリアルであれ、学生と企業双方にとってそれぞれ有意義なものとなるように願いたいものだ。
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