(画像)William Potter/Shutterstock
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まるで第2次朝鮮戦争!? ウクライナで“南北の兵器”が使用されるワケ

ロシアのウクライナ侵略で始まったウクライナ戦争が、第2次朝鮮戦争の様相を呈している。


韓国の尹錫悦大統領は7月11日から始まったNATO(北大西洋条約機構)首脳会合に出席して、13日にはポーランドのドゥダ大統領と首脳会談を行い、15日にはウクライナを電撃訪問してゼレンスキー大統領と戦後復興事業について協議するなど、トップセールスを展開した。


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スウェーデンのストックホルム国際平和研究所によると、韓国の武器売却世界シェアは2021年2.8%。2年後には3.7%に上昇している。


「韓国はロシアの脅威にさらされるポーランドに大量の装甲車や火砲、FA50軽攻撃機などを売却し、海外受注総額は180億ドル以上と見積もられています」(韓国紙軍事専門記者)


一方、北朝鮮は22年中旬からロシアに兵器輸出を開始したと、韓国軍当局は見ている。今年9月の金正恩総書記の訪露を控えた8月からは、海上を利用した兵器取引がより活発に行われ始めたとも分析している。

北朝鮮はロシアを支援

「朝露間の互換が可能な122ミリ放射砲弾や152ミリ砲弾、T系列戦車用砲弾、放射砲と野砲、小銃と機関銃、迫撃砲、携帯用対空ミサイルと対戦車ミサイル、そして砲弾と弾薬だけでなく、短距離弾道ミサイル(SRBM)まで供給していると指摘されています」(同)

韓国軍当局は輸出規模の推定値も公開している。


「北朝鮮が現在まで羅津港を通じてロシアに送ったコンテナは長さ6メートル、幅2.5メートルで、総数2000個と推算されます。このコンテナを122ミリ放射砲弾で満たせば20万発以上、152ミリ砲弾で満たせば100万発以上が運搬できる。今年8〜9月に週1回、朝露間の船舶が運航するのが確認されました。10月以降は3〜4日おきに3〜4隻が行き来するほど運航周期が短縮されています。北朝鮮はそれほど国を挙げてロシアを支援しているのです」(北朝鮮ウオッチャー)


ウクライナ戦争では、南北の殺戮兵器が対峙。第2次朝鮮戦争と見紛うほど武器を介した代理戦争が繰り広げられているのだ。