『タイワンガザミ』静岡県静岡市/清水港産~日本全国☆釣り行脚
「秋の日はつるべ落とし」とはよく言ったもので、最近ではすっかり日も短くなってまいりました。日が短くなるということは、それだけ早い時間から夜釣りが楽しめるということで、夜ブッコミ(夜のブッ込み釣り)でキビレを狙うべく静岡県の清水(静岡市)にやってまいりました。
夕方の東海道線に揺られて清水駅で降り、海沿いのマリンロードを歩くこと15分ほど。今回のポイントとなる袖師の岸壁に到着です。清水港はどこもキビレの魚影が濃いので、期待は十分です。と、まだちょっと明るいから今のうちに腹ごしらえをしておきましょう。
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周辺には飲食店が少ない中、ちょうど釣り場の裏手にある、パチンコ店に併設された食堂があるので助かります。夜ブッコミといえばギャンブル性の強い釣りですから、ワタクシもパチンカーに交じって勝負メシのカツ丼を…といきたいところですが、旨そうな生姜焼き丼をいただくことにしました。
  
日もとっぷりと暮れ、港奥の静かな水面には常夜灯の明かりが反射して、なんともよい雰囲気。そろそろいいのでは…、などと思っていた頃合いで、ジジッと短くドラグが鳴りました。しばらく様子を見ますがその後のアタリはなく、一応、竿を手に合わせると何やらハリ掛かりしているようです。大した手応えもないまま巻き上げてくると、釣れたのは港周りの夜釣りでは定番外道とも言えるゴンズイ。毒針に注意のうえ、ハリから外して逃し、エサを付けて再び仕掛けを投入します。
本命のキビレであれば、勢いよく一気に糸を引き出し、けたたましいドラグ音が鳴り響くはず。いきなりジーーッ! と響く音を楽しみに、本命からのアタリを待つものの、時折鳴るのはジジッと短めのドラグ音。そして釣れるのはゴンズイという状況が続きます。
当初、秋の清水港であれば、日没から3〜4時間もやれば、キビレの1尾くらいは釣れるだろうとタカをくくっていたのですが、どうもそうは問屋が卸さないようです。「何とか1尾」とエサをたっぷり付けて仕掛けを打ち返すうちに、ジーッとやや長めのドラグ音が鳴りました。キビレにしては勢いがありませんが、今までのゴンズイの小刻みなアタリよりはまともです。さらに、様子を見ているとジー、ジジーッと糸が引き出されます。
適当な頃合いで竿を掴んでドラグを締め、合わせを入れるとズンッと重みが伝わります。が、タイ類のような鋭い引きは感じられません。「はて、ウミヘビのような長物でも掛かったか?」時折伝わる、クンックンッという手応えに、ゴミではなく一応は何か魚であることを確信しつつ、リールを巻いてくると、ライトで照らした水面下に、白い魚影から伸びる長いクチバシのような物が見えました。
派手な紫に歓喜!パスタでペロリ
「なんだ、ダイナン(ウミヘビ)かぁ」と、そのまま抜き上げてビックリ。掛かっていたのは、大きなオスのタイワンガザミだったのです。水中でクチバシのように見えたのは長く伸びた鋏脚でした。
  
本命のキビレとはずいぶん違いますが、カニ好きのワタクシとしては、この大きさのタイワンガザミは、かなり嬉しい獲物です。ガザミ以上に腕が長いので挟まれないよう注意し、口に掛かっているハリを外してクーラーボックスへ。この1尾で満足となり竿を畳むこととしました。
一見、毒々しく見えるほどに派手な青紫色をしたオスのタイワンガザミ。とはいえ、バーレーンやベトナムからは結構な量が輸入され、知らず知らずのうちに飲食店などで目にすることも多いかと思われます。また、火を通すとガザミ以上に鮮やかな模様となることから、洋食筋では好まれる側面もあります。
  
三橋雅彦(みつはしまさひこ) 子供のころから釣り好きで〝釣り一筋〟の青春時代を過ごす。当然のごとく魚関係の仕事に就き、海釣り専門誌の常連筆者も務めたほどの釣りisマイライフな人。好色。
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