9月30日にジャニーズ事務所を退所した元King ＆ Prince（キンプリ）の岸優太が、ジャニーズ事務所元副社長の滝沢秀明氏の芸能事務所・TOBE（トゥービー）に加入。キンプリの同僚だった平野紫耀、神宮寺勇太と新グループ『Number_i（ナンバーアイ）』を結成したことを、TOBEのYouTubeチャンネルで15日、東京ドームから生配信し、3人で電撃発表した。

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この配信終了後、日本テレビ系で『ザ！鉄腕！DASH!!』の3時間SPが放送されたが、何事もなかったかのようにレギュラーである岸が出演。この日の放送では重大発表があると予告されていたが、「都立明治公園」整備への参加と「DASH島」の発電計画。岸の今後の出演などについては、触れられないままだった。

「これまでなら、ジャニーズ退所が決定している場合、退所前にレギュラー番組を降板するのがテレビ界の暗黙の了解だった。しかし、今や、ジャニーズは創業者の故ジャニー喜多川氏の性加害問題で窮地に追い込まれている。そんな状況だけに、退所者に対しての圧力をかけるような行為、さらに、テレビ各局のジャニーズに対する忖度というあしき慣習を打破すべく、日テレが先陣をきったのでは」（放送担当記者）

日テレが狙うはTOBEとの関係強化？

岸のTOBE加入発表前日の14日、同局で放送されたバラエティー番組『メシドラ～兼近＆真之介のグルメドライブ～』にTOBE所属の元V6・三宅健がゲスト出演。今年7月にTOBE加入後、初のテレビ出演となり、ファンを歓喜させた。

日テレといえば、4日放送のニュース番組『news every.』で、ジャニーズとの関係についての社内調査を行った結果を公表。局内では、20年以上にわたってジャニーズを特別扱いする空気が醸成されたなどと指摘。報道現場が「必要以上に慎重になったケースがあった」ことも明らかにした。

「他局に先立って社内調査の結果を発表したということは、もうジャニーズに忖度することがないという意思表示。そのうえで、TOBEの所属タレントを積極的に起用しているだけに、TOBEのファンの取り込みを始めたと思われる。これから、続々とTOBE勢の出演がありそうで、Number_iの初生パフォーマンス披露も日テレになるのでは」（芸能記者）

TOBEとの関係強化が、日テレが視聴率三冠をテレ朝から奪還する〝切り札〟になるかもしれない。